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2週目のカメラの設定は、上ブロックがISO400で、レンズは35mm、下ブロックはISO200で、レンズは下段の2枚だけが50mm、ほかは35mmだ。ホワイトバランスは全てオートとなっている。実は最初に撮影したのが、上ブロックの控え室でのカットとなる。さすがに朝はまだ気温も低く寒かったので、少し暖かくなるまでと思い、この場所から開始した。その後、1週目の上ブロック、そして今週の下ブロック、先週の下ブロックという順番に撮っている。
控え室での撮影中のカットを見ていただくとわかると思うが、いろいろな光源が混ざっている。この様な状況下でオートホワイトバランスを使うと、カットによって色の出方がまるで違ってくる。青っぽかったり、黄色かったり……あまり黄色くなった写真は並びのバランス的に使えないので、同じような発色になっているカットを選んで構成した。
下ブロックは曇天とはいえ、最低感度がISO200だとシャッタースピード的には結構楽できる。上段左から順にデータを並べると、F3.5 / 1/200秒、F3.2 / 1/200秒、F3.5 / 1/250秒、F2.8 / 1/80秒、F2.5 / 1/100秒。50mmで撮った最後の2枚だけは明るく写っているものの、実際は暗いことがわかる。
AFポイントが51点になり、基本的に中央しか使わない筆者は「撮影中はファインダーが見づらいかも」と思っていたが、使ってみると全くそのようなことはなかった。また光り方も弱過ぎず強過ぎず、絶妙なバランスに仕上げられている。先週書いた「持った感じが何となく不安定」については、きっと縦位置グリップをつければ解消されるような気がするので、機会があれば是非試してみたい。
D300の特徴として、視野率100%のファインダーに加え、「15万回のレリーズテストをクリアーしたシャッターユニット」があげられる。一般的には十分な数値なのだが、仕事で使うと意外とあっさり15万回を超えてしまうのだ。
例えば1日グラビアを撮影すると、ひとつの水着で100~200枚(もう少し撮ることもある)は撮る。平均して水着を8種類撮ると考えると、1日で1,000~2,000回シャッターを押すことになる。つまり3桁の撮影日数になる前に、この回数をオーバーする。仕事のやり方などにもよるだろうが、速い人なら1年未満、かかっても2年はもたない計算だ。出て間もないカメラなので、実際のところはどうなのかは、これから証明されるだろう。
肌色に関しては、先週も書いたうように、今週の下ブロックでもこれまでのニコンらしくない発色になっている。この曇天下でこれだけの肌色が出るのだから、ピーカンの天気で撮ったらどうなるのか、かなり気になっている。
さおりちゃんは、今週の白い水着を撮り出した頃から慣れてきたこともあり、絶好調モードへ。3型と大きくなった液晶モニターで写真を見せるとさらにご機嫌に。こんな時は、やはり大型液晶モニターの方が楽しめる。(つづく)
actress 飯田さおり@スターブリッジプロモーション photographer 西川和久 ニコン D300
Ai AF Nikkor 35mm F2 D + Ai AF Nikkor 50mm F1.4 D + Ai AF Nikkor 85mm F1.4 D
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2007/12/14 00:05
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