今週のカメラ設定は、先週と同じ。上のブロック、下のブロックともに感度はISO100。残念ながらピーカンだったのは下ブロックの水着撮影の途中までで、あとは暗くなる一方だった。明るい間は、ズーム全域でF値が同じになるようにF4固定で撮っていたが、だんだんそんなことも言ってられなくなり、そのつどF値を変えながらの撮影となった。
せっかく2軸可動式の液晶モニターが付いているので、ライブビューを使って撮ってみることにした。下ブロック中段の写真がこれに該当する。左の撮影中のカットが、この写真を撮影しているところだ。段差のあるような場所ならライブビューを使うまでもないのだが、このようにカメラマンと被写体が同じ高さにいる場合は、なかなか有効だ。広角でグッとよると迫力のある絵になる。
ただ撮っている感覚は一眼レフを使っている雰囲気ではなく、コンパクト機を使っているのと似ている。シャッター押すときも「せーの!」と声をかけながらなので、イマイチ場がしまらないものの(笑)、これはこれでワンポイントとしてありだと思う。
AFや再生速度、いろいろな部分の反応速度などは、ストレスを感じず快適にあつかえる。バッテリー駆動時間もまったく問題なし。その昔、E-1を触った時は何となくしっくりしなかった部分が多かったが、E-3はさすがによく練られている感じがした。
気になった点があるとすれば、オートホワイトバランス。ここのところこの連載ではオートホワイトバランスを主に使うようにしているが、同一シーンで何枚か色の違う写真が混ざっている。確かに後半は太陽が出たり出なかったりと、ホワイトバランスの変わるシーンが多かったが、光が変わらない状況下でも発生している。
発色は標準設定のままだと、若干硬調でハイコントラスト気味だ。したがって今月はPhotoshopでコントラスト強調はあまり行なわず、カラーバランスだけ整えている。筆者的には好みであるものの、もし気になるようであれば調整した方がいいだろう。
ズームレンズ1本での撮影は久々だ。特にこのレンズは35mm換算24~120mmと、広角から望遠まであつかえるため、慣れてしまうと非常に便利だ。反面、ズームに頼ってカメラマンが動かなくなってしまうので、この点だけは要注意。また24mmのまま被写体に寄っていくと、気が付けばものすごく至近距離で撮ってたりする。
果穂ちゃんはなかなか面白くノリのいい子。上ブロックのツタに噛み付いているカット、筆者の指示は「噛み付いているフリで!」と言いつつ撮っていたのだが、気が付くといきなり「ガブッ!」(つづく)
actress かすみ果穂@LOTUS TOKYO
photographer 西川和久
オリンパス E-3 ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2007/11/09 00:11
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