ここのところ連日35度超えの日々が続き、撮影日の天気を気にしていた今月号を撮った頃とはまるで違う国にいるようだ。3週目もこれまでと同じ、ISO200/AWBで撮影している。加えて、なるべく絞りを明けている。レンズは、2週目の上ブロックで31mmを使っただけで、ほかはすべて43mmで撮っている。
この FA 43mm F1.9 Limited、35mm判換算だと約68mmに相当し、軽くて写りも良く、モデルとの距離感もほどほど。この手の撮影には非常に使いやすい。もちろん、同社のレンズでは最も気に入っている1本だ。初めて使ったのは他誌で*istDの作例を撮った時だと思う。当時、ペンタックスの一眼レフカメラを触ったことがなく、このレンズとボディで一気に惚れてしまった(笑)
誤解のないように説明すると、毎月この連載で使うレンズは、筆者の希望は出すものの、毎回その希望通りレンズが届くとは限らず、結果的にズームレンズばかりになってしまうことも多い。特定のメーカーや機種を使用する時だけ、明るい単焦点レンズを集めているわけではないのだ。高性能なズームレンズを使っても、単焦点レンズにはかなわないので、できればすべて単焦点に統一してレベルを合わせたいのだが、これがなかなか難しい。
新機能である手ブレ補正機構「SR」は、ISO200でしかも(できるだけ)絞り開放で撮ったこともあり、この天気なら室内でもかなりシャッタースピードは速く、必要性を感じなかったため常時OFFにしていた。先月号のように暗い天気なら多用していたと思うが、天候ばかりは運なのでどうにもならないし、グラビアはできれば明るい方がよい。
DR(ダストリムーバル)も、現場で31mmに付け替えたのは1回だけ。事務所に送っていただき、返却までの間を考えても、レンズ交換は10回未満。このような状況なので、実際にこの機能が効いているのかどうかは不明だ。さらに絞り開放で撮っている事もあり、ホコリは画像にあらわれにくい。少なくとも今回撮影した画像は1枚も、ホコリらしきものは写ってなかった。
ワイドエリア11点測距AFは、筆者のケースでは中央しか使わないため不要であるが、一般的にはこの程度の測距点が一番使いやすいと思われる。また、測距点の光り方も大きすぎず小さすぎず、炎天下でもそれなりに見え、よくチューニングされている。速度も十分合格点だ。画像の再生がハイエンド機と比較して少し遅めであるものの、それをこのクラスで要求するのは酷というもの。全体的にバランスの取れたカメラである。
個人的な話になるが、先日これまでBLOGで使っていたドメイン名、「iwh12.net」が筆者のミスで期限切れになってしまった。数カ月前からメールサーバをGmail for your domainに切り替え運用していたところ、ドメインの更新に関するメールがスパム扱いになっており、全く届かず気付かなかったのだ。一度期限切れになったドメイン名はすぐに申請できないため、しかたなく新たに「iwh12.jp」を取得し、サイトを引越した。Gmailは非常に便利であるが、たまに重要なメールをスパム扱いにすることがあるので注意が必要だ。(つづく)
actress 彩川まい@スターブリッジプロモーション
photographer 西川和久 PENTAX K100D Super FA31mmF1.8AL Limited + FA43mmF1.9 Limited
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