カメラの設定で書き忘れていたが、すべてISO400と言うこともあり、ノイズフィルタ:標準、ノイズリダクション:ONで撮影している。このせいなのか、画像は少し甘い感じもする。後日、天気のよい日にスナップも撮り、画質を見たところシャープネスは結構軽めだった。したがってってノイズリダクションとの併用でよけいに甘く見えているのだろう。
気になるAFの精度だが、ISO400を使わなければならない低照度の場合、はずすことが結構多かった。この連載で扱うカメラは初めて使うものばかりで、癖やその傾向などがまったくわからない手探りの状況で撮影している。そのため、安全策として同一の構図で5~6数枚撮るのだが、合うところは全てOK、外すシーンでは全て同じ外れ方をしている。
縦4枚、横1枚で1ブロックを構成しているレイアウト上、全体のバランスを見ながらカットを決めているのだが、「え? これ全滅!? 参ったなぁ」と思うカットが何パターンもあった。一眼レフなのでファインダーでピントは確認できそうであるが、この程度のズレを認識するのには難しいファインダーだと思う。
もうひとつ、いつもより手間どったのはホワイトバランスだ。今年に入ってからオートで撮影する事が多くなっていたものの、うまく合わず、直接数値設定してもなかなかそれっぽい色にならない。E-410の時も同じスタジオ、同じ照明で撮ったが、こんなに手間取った記憶は無く、ちょっと不思議な感じがする。何か変わったのだろうか?
さて、比較的短期間でE-410とE-510の両モデルを使った個人的な感想だが、色はE-1/E-300/E-500、すなわちコダック製のフルフレームCCDの方が好みに近い気がする。空の色が印象的なコダックブルーは有名であるが、空をまったく撮っていないこの手の撮影でも何か違う。もちろん数値的には今のイメージャの方が優れていると思われるものの、それだけではないい何かが、色表現にはあるのだろう。
そう言えば、E-410の時は単焦点レンズなど、いろいろ持って行く物があり、いつも仕事で使っているカメラバックの中身を入れ替えてスタジオ入りしたが、今回はボディ、ズームレンズ1本、ノートPCと必要なものが少なく、普通のバックに入れて移動した。前回がキヤノンEOS-1D Mark IIIとLレンズ一式の重量級システムだったので、よけいに身軽に思ってしまう。コンパクトにまとまるフォーサーズシステムは、やはりある意味、魅力的だ。
この原稿を書いている最中、美緒ちゃんのブログを久々に見に行ったろころ……撮影日の翌日から全く更新されていない(笑)。ほかの日記も1月に1度ペースの更新だ。16才ということもあり、ブログの更新より面白いことが他にいっぱいあるのかな!?(つづく)
actress 紗倉美緒@D&L Promotion
photographer 西川和久 オリンパス E-510 ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2007/07/20 00:02
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