3週目、上ブロックはすべてISO100でオートホワイトバランスで撮影。下ブロックは下段左のみISO100、他のカットはISO400となっている。また下の中段だけ、いつものRIFAを使用した。このため、ホワイトバランスがオートだと黄色くなってしまったので、電球に固定している。上段左、上段右、下段右はISO400。F2.8でもシャッタースピードが1/40秒以下なので、結構暗い。
このスタジオは過去何十回も撮撮影しているが、実はこの水着の中段以外のような写真は1度も撮ったことがない。と言うのも、光がないからだ。もちろん照明を使わずに自然光だけでという意味で、1週目に「後半は結構面白い写真も撮れた」と書いたのが、これらのカットだったりする。
まず下段左の写真、この部屋はかなり奥行きがあり、ご覧のように抜けの良い写真が撮れる。場所は2週目の階段の奥。ただし季節や時間帯によって光が入るタイミングが非常に限られるうえ、入ったとしてもピーカンでやっと少しレフ板に反射できる程度の面積が明るくなるだけ。これまでも何度かトライしかけたものの、なかなかうまく行かなかった。考えてみれば、この連載でここまで抜けのいい写真はなかったかも知れない。
次は上段右の赤色(ピンク色)のカット。予告編に撮影中のオフショットがあるので見てほしいが、天井に電球が1個あるだけの狭い空間だ。オートホワイトバランスでイメージ通りの色になったので、このカットだけは全く色を触っていない。D40X素の画像である。
最後は上段左と下段右のカット。スタジオの1階で、この窓以外に窓はなく、普段は照明を使って撮影しなければどうにもならない空間だ。たまたまカーテンから光が漏れていて、開けてみるとギリギリ使えそうな雰囲気だったので撮ってみた。怪しい感じで筆者的には好きなテイストだ。ただ、いまどきのISO400としてはちょっとノイズっぽいのが気になるところだろうか!?
実は1枚だけ、色をかなり触ったカットがある。上ブロックの中段だ。もともと横位置はあまり撮っていなかったり、全体のバランスでカットを選んでいる関係で、「これ!」という写真の色がおかしかったりすると苦労する。オートホワイトバランスが後ろのブルーに引っ張られたのか、下の茶色の色カブりか理由は不明であるが、この構図にした途端、赤っぽくなっていた。前後の少しだけ構図の違うカットでは大丈夫なだけに、不思議だったりする。
この水着になった頃には、すっかり撮影に慣れてきたエミちゃん。とても初めてとは思えない安定感だ。暗いので眼もしっかり開いている。ただ時間が13時半頃と、そろそろ皆のお腹はペコペコ。14時に終了して、そのまま遅い昼食となった。(つづく)
actress 石田エミ@Natural Mode
photographer 西川和久 ニコン D40X AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55m F2.8G IF ED
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2007/05/25 01:57
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