2週目も感度はすべてISO100。その他のセッティングも先週と同じだ。諸事情からこの連載ではふたつのハウス・スタジオだけを使っている。ワンパターンになり易いため、毎回少ずつ工夫しているが、この屋上はなにも無く、単に広いだけの空間で特に難しい。今回は南国のつもりで、手前にグリーンを持ってきた。背景が砂浜なら最高なのだが。
D40xの絵は、0号からご覧いただくとわかると思うが、彩度が高めで、パッと見が非常に鮮やかだ。ユーザー層に合わせた色作りだと思われる。ただし、シャープネスはそれほど強くかかっていない。コントラストは結構、強目だ。従っていつもほどトーンカーブは触っていない。
今回は全てオートホワイトバランスで撮っている。同じシーンで色が転ぶカットも無く、安定していたように思う。ただ、ほんの少し筆者のイメージと違う色の感じになるシーンも多く、カラーバランスだけわずかに触っている。いずれにしてもエントリークラスのデジタル一眼レフで、これだけ安定して撮れるとはいい時代になったものだ。
使用したレンズ「AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm F2.8 G IF ED」は、35mm判換算で約28~80mmと、この手の撮影にはピッタリの画角となる。AFも速く、筆者としてはかなりお気に入りの1本だ。メインで使っているD2Xで撮ってみたいものだ。D40xにつけた時より、バランスも良くなるだろう。
ただズームレンズを多用しだすと、ズームに頼って自分では動かなくなってしまうため、注意が必要だ。この手の撮影は、被写体との距離感が重要。カメラマンが動きまわらなければならない。だから、単焦点レンズのようにレンズ交換をしなくていい、というだけのつもりで、画角は撮り始める前に決めて固定し、後はカメラマンが動く……とした方がよい。
ファインダーの見え方やシャッター音などは、価格相応。D2Xのように撮ってて気持ちいい! という感じではないものの、これでは困るといった作りでもない。十分許容範囲だ。ダイヤルは1個だけなので、Mモード時にはシャッタースピードはダイヤルを回すだけ、絞りは露出補正ボタン+ダイヤルで設定する。だから、露出に関しては絞りを固定し、シャッタースピードで調整した方がスピーディだ。
石田エミちゃんは0号にも書いたように、グラビア初撮影。この屋上で撮り始めた頃は、明る過ぎて眼が開かなかった。日陰の中に入るなど工夫していたものの、この黒いTシャツ着替えた頃から随分慣れ、眼も開くようになってきた。(つづく)
actress 石田エミ@Natural Mode
photographer 西川和久 ニコン D40X AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm F2.8G IF ED
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2007/05/18 00:33
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