※撮影に使用したE-410はβ機です。
3週目は、私服、水着ともISO200で撮っている。特にこの私服のシーンは一番天気が安定せず、シャッタースピードが1/50秒(下段右)~1/160秒(中段)の間を目まぐるしく変化した。このよう様な時、大雑把にシャッタースピードの上限(一番明るい時)と下限(一番暗い時)を記憶し、明るさに応じて(勘で)シャッタースピードを調整することになる。
南国で雲の動きが速い時などは、さらに明るさの差が激しい。もはやこうなってしまうとお手上げ。雲の様子を見て、一番上か、一番下かどちらか一方で狙い打ちとなる。いずれにしても慣れたカメラならほぼ無意識にダイアルを回せるものの、初めて触るカメラはなかなかうまく行かない。「えーっと……」と考えている間に明るさが変わってしまうからだ。
先週、一番のお気に入りと書いたこのE-410、不満点があるとすればやはりレンズとなる。フォーサーズシステムの初期とは違い、レンズのバリエーションはかなり増えてきた。ただE-410はボディが小さすぎる。今回使ったZuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5やLeica D Summilux 25mm F1.4 ASPHはいいレンズなのだが、サイズ的に大きいのでどうしてもアンバランスだ。
全てのレンズを触っているわけでは無いものの、ちょうどいいのはキットレンズのED 14-42mm F3.5-5.6だろう。単焦点好きの筆者としては、ペンタックスのパンケーキのようなレンズが何本かあればベストだろうか。いずれにしても、このコンパクトなボディにマッチするレンズが、もう少し欲しいところだ。
撮影後半には、AF測距点のサイズと明るさが気になった。撮り始めはまだ眼が元気なのでしっかり見えているものの、後半はそれなりに疲れてくる。またこの日は運悪くいつも使っている目薬が無くなり、撮影中に一滴もさせなかったため、普段より見えづらくなってしまった。こうなると、あの小さく控えめに光る測距点はけっこう見にくい。
ただ、どこが光っているのかわからないほど面積が広く明るいのも困るので、そのさじ加減は難しいところだろう。最近の機種としては3点と控え目な測距点数なので、もうひと工夫できそうな感じもする。しかし30代の頃はこんなこと感じなかったのに、歳とったなぁと思うこの頃でもある。
今回の黒水着を一番最後に撮影した。時間は13時過ぎで、筆者も含めて皆腹ペコの状態だった。片付けてスタジオを出たのは14時頃。すぐ近くで遅めのランチにしたのだが、実はこの日、この時間帯が一番晴れていた。昼食中が一番晴れ……グラビア撮影でありがちなことだったりする。(つづく)
actress 大出美幸@サムティプロモーション
photographer 西川和久 オリンパス E-410 Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5、Leica D Summilux 25mm F1.4 ASPH
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2007/04/20 00:18
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