3週目のこの私服を撮った時間帯が、午前中では一番暗かった。といっても、ほかの私服と同じ場所では絵的に面白くないので、更に暗くなってしまうが、部屋と部屋の間にある通路のようなこの場所で撮ることにした。狭いので31mmを主に使い、感度はISO200に設定。水着は先週同様、ISO400にホワイトバランス:タングステンとなっている。
今週はこれまでの明るく可愛い感じから雰囲気を変え、私服は少し大人しめに、水着は大人っぽく撮ってみた。また違うともこちゃんの一面が見え隠れして面白い。
いつも液晶パネルの表示とヒストグラムで露出を決めている筆者であるが、このK10Dは±0の状態で若干明るめに表示される傾向があり、特に照明を使った水着の方は露出オーバー気味の写真が多くなってしまった。
ちょうど、左の撮影中のカットのような感じ(もう少しアンダー)だ。もちろんヒストグラムもチェックして、右側、つまりハイライト側は結構余裕があったのだが……。したがって掲載しているのはそれ以外の写真からピックアップしている。
ひとつ気になったのは、ホワイトバランスをタングステンにした時の色の出方だ。照明にいつものRIFAを使い、ホワイトバランスをタングステン固定にして撮った場合、色温度が若干合わず、黄色が被ることはよくあるのだが、このK10Dはマゼンタが被る。
これまで数多くのデジタル一眼レフを使ってきたが、この状況でマゼンタがカブるのは初めてだ。現場で液晶モニターで確認する限りでは、そこまでマゼンタがカブっているようには見えないので、ホワイトバランスをプリセットするにも、PCなどで確認しないと合わせるのは難しそうだ。
K10Dのタングステン時の色温度が実際いくつになっているのかは、残念ながら既に実機を返却しているので調べることができない。ただ肌色の時は、黄色がカブるよりマゼンタがカブる方が後からの調整がやりやすいので、そういった意味からはまだ救われる。
描写力は、使ったレンズの関係もあるだろうが、階段の寂れた感じや、椅子の疲れ具合が妙にリアルだ。微妙なグラデーションの表現力が良いのだろう。(つづく)
actress 飯田ともこ@ディライトアソシエーション
photographer 西川和久 ペンタックス K10D FA 31mm F1.8 AL Limited, FA 43mm F1.9 Limited
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2006/12/15 01:44
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