2週目の私服はISO200でWB:昼光色、レンズは28mmと35mm。水着は自然光がISO400、キノフロはISO200、レンズは28mmのみ、ほかは1週目と同じだ。どちらも衣装の色が黒いうえに、悪天候で沈んだ写真になってしまった。特に後半の私服を撮っている時は暗く、レフを使うにも反射する光が無くてはどうにもならない。
水着は背景が鏡のシーンはキノフロ(上段左と下段右)、その他は自然光だ。自然光と言ってもご覧のように光量はない。ギリギリ写せる範囲だろう。とにかく天候と、カメラもある意味特殊なので苦労した。
レンジファインダーのカメラは一眼レフと違い、ファインダーから見えるものがそのまま写真になるわけではない。センターもズレるし、周囲もかなり写り込む。従って今回は、まず大雑把に構図を決めてシャッターを切り、ポストビューで実際の構図を確認(と同時に露出も確認)、あたりを付けて再撮影……といった感じの繰り返しだった。
特に撮り辛かったのは28mm。レンズフードのかなりの部分がファインダー内右側に被ってしまい、構図に関してはほとんどカンに頼るしかなかった。巻き上げレバーも、慣れないと確実に巻き忘れる。加えてマニュアルフォーカス。いつものテンポでは撮影できなかった。
終わる間際にはある程度慣れてきたものの、はじめは「今日は駄目かも……」と思ってしまった。もちろんこの件は、慣れや撮影の仕方、内容によるもの。レンジファインダーが悪いというつもりはまったく無い。
室内のオフショットに写っているのが、今回使ったキノフロと呼ばれる照明だ。普通の蛍光灯にしか見えないと思うが、これで約500W相当になり、軽量で熱もあまり出ない。いつも使っているRIFAは発熱が凄く、撮影後さっさと片付けたくても冷めるまで20~30分は手がつけられない。キノフロの欠点(?)はちょっと高価なこと。撮影では1灯しか使わなかったが、このクラスが2灯あればなかなか便利だ。
余談になるが、昼食はこの撮影場所で弁当にした。普段だとどこかの店に入るのだが、見る見るうちに空が暗くなってくるので、時間短縮するためだ。考えてみれば、この連載で弁当を食べたのは初めてだった。(つづく)
actress 山口 春菜@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 エプソン R-D1s Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F3.5, 35mm F2.5, 50mm F2.5
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2006/06/16 01:00
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