2週目は先週書いたように、天候の関係と水着と私服の色のバランスから、撮った順番を逆に掲載している。したがって今回が私服1点目と水着1点目になる。カメラのセッティングは、前者がISO100/WB:昼光色、後者はISO200/WB:昼光色。他はレンズも含め全て同じだ。
カメラの使い心地は、先月がMamiya ZDという巨大なカメラだったぶん(笑)、コンパクトで非常に楽に扱えた。反応も速く、バッファリングの待ちなども一切発生しない。スーパーコンパネも便利。なかなか好印象だ。E-1と比較するとE-500の方が個人的には好みだと思う。気になったのは2点、液晶の見え方とシャッターの軽さ。
液晶の見え方はE-1の時に経験済みだったので、今回は露出のミスはさほどなかった。つまり、ハイライトはパッと見で白トビしているように画面上に出るのだが、実は適だったりする。その状態でヒストグラムは右側1/4を残す感じだ。明るさを調整したものの、もともとガンマの問題なのだろうか!? 見えるバランスはあまり変わらなかった。
シャッターはかなり軽い。センターでフォーカスロックし、半押ししたままボディを動かそうとすると、押し込んでしまったカットが結構あった。慣れの問題や個体差もあると思うが、もう少し重くてもいいと思う。
さて先週「ポートレートでちょうどいい画角の明るいレンズが、単焦点も含めて1本も無く……」と書いたところ、いろいろな方々から意見を頂いた。書き方が悪かったかも知れないが「E-500はポートレートに向いていない」とはひと言も書いていない。この点は誤解しないで欲しい。「筆者としてちょうどいい画角の……」と書けばよかったのだろう。
また、レンズのラインナップにED 50mm F2.0マクロやED 150mm F2.0、ED 35-100mm F2.0、予定としてED 14-35mm F2.0などがあるとご指摘いたいたが、フォーサーズの画角は35mmカメラ換算で×2、つまり50mmは100mm、150mmは300mになる。この連載を初期からご覧いただいている方ならおわかりだとは思うが、50mm以上のレンズを使うケースはごくまれだ。撮影会のように一定ラインから近づけない状態であれば200mm以上も考えられるが、逆にレフ板を持ちながらなので被写体から離れることはできないうえにコミュニケーションもとり辛くなる。
後者のズームレンズはボディの価格を考えると高価だし、結構なサイズだ。使いたいED 14-35mm F2.0は未発売。もともと筆者的には単焦点が好きなので、このクラスのズームを持つなら、単焦点を数本持ちたいのだが……。いずれにしてもこれらのレンズを使ってポートレートを撮影することを否定したり、不向きだと言っているつもりはない。F値に関してはボケより、冬場に今回の水着のようにに明るくない場所で撮らなければならない理由から。シャッタースピード1/40秒前後の1/10秒の差は結構手ブレに影響する。ご理解いただければ幸いである。(つづく)
actress 楠織あやの@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 OLYMPUS E-500 ZUIKO DIGITAL 14-54mm 1:2.8-3.5
■ URL
フォトジェニックウィークエンド バックナンバー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/weekend_backnumber/
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2006/02/10 00:27
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