4週目のカメラの設定は、私服がISO100~200/WB:昼光色、水着(眼鏡無し)がISO200/WB:昼光色、水着(眼鏡あり)がISO125/WB:タングステン。レンズは私服がZOOM AF 55-110mm 1:4.5、水着AF 80mm 1:2.8を使っている。室内に関しては1週目に説明したように偽色処理を行なった。
写りに関しては、偽色はローパスフィルターを付ければかなり低減すると思われ、ISO50を使えないこの悪条件の中(それどころかISO200近くにしないと撮れない暗さ)、発色はかなり頑張っている。ISO50+CCD RAWで撮影し、現像すれば一般的なデジタル一眼レフを凌駕する絵が出てくるのだろう。
ただ筆者的にはこのZDでCCD RAWを使うのは躊躇する。現在のメインマシンはXeon 2.0GHz Dualにメモリ1GB。ちょっとメモリは少なめであるものの、それほど非力なマシンでは無い。そのマシンが5,328×4,000ピクセルのJPEGを開き、RGB16bit→Lab→偽色処理→sRGB→トーンカーブ→縮小→RGB8bitの処理を行なうと、600~1,000万画素クラスとは比較にならない程時間がかかる。
JPEGを扱うだけでもこれなのに、CCD RAWの現像を行なうとかなりの時間がかかる事が予想される。たぶん、現存する最速PCでもサクサクとは動かないだろう。ある意味、デジカメの進化にPCが追いついていないとも言える。メディアの容量も含め、これらの環境が一般的に整った時、このクラスは本領発揮するのではないだろうか!?
他に気が付いた点としては、APS-Cとは比較にならない被写界深度の浅さ。とにかくよくボケる。ちょっとピンを外そうものなら一気にボケボケ。特に水着はシャッタースピードとの兼ね合いで全てF2.8。フィルムの場合はもっと絞るので、645でこのボケ味は(胸元はるか手前からボケているのは悲しいが)あまり見掛けない写りだろう。手持ちでISO感度を上げF2.8で撮影……これもデジタルならではと言えるかも知れない。もちろん、画素数が大きいだけに手ブレにもシビアだ。
レンズは、この手の被写体ならAF 80mm 1:2.8の圧勝。非常に抜けの良い写りでボケも綺麗、サイズも小さく扱いやすい。いずれにしても新年早々普段とは少し違うカメラを使えて楽しい撮影だった。
actress きこうでんみさ
photographer 西川和久 Mamiya ZD AF 80mm 1:2.8, ZOOM AF 55-110mm 1:4.5
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2006/01/27 00:53
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