私服2点目と水着2点目は、前者がISO100/WB:Daylight、後者はISO400/WB:Tungsten。レンズは全て50mmだ。絞りはF3.2とF2.8。私服に関しては35mmも使ったのだが、たまたまセレクトしたのが50mmばかりだった。
この撮影に限らず、初めて使うカメラはメーカー標準設定を使うことが多いのだが、今回はなぜか気が向いて(?)sRGB/ピクチャースタイル:ポートレートに設定した。実際上がりを見ると少し赤が強い感じ。掲載している写真の多くはトーンカーブで赤を抑えている。
以前、EOS-1D Mark IIを使った時は、色が乗りにくい(薄い)と思っていたが、このEOS-1D Mark II Nはけっこう色乗りもいいし、シャドウもハイライトも粘る。ここ最近使ったデジタル一眼レフの中では、筆者的に一番扱いやすい画質だ。
いつも一発勝負なので気になる液晶モニターの表示は、シャドウが浮き、またハイライトは飛んでいるのでは? という感じだが、露出はぴったりだ。液晶モニターのガンマが少し寝ているのかも知れない。
ロケはロケでも、今回のようにベースがあり、毎回そこへ戻ってくる撮影では、一発目の衣装で画質の確認や液晶モニターの見え方などをかなり検証できる。特にベースが事務所だときちんと調整されたディスプレイを使えるので、ノートPCの画面で確認するより正確に判断可能だ。もし今回、ノートPCだけの確認だったとすると、少しアンダー気味に撮ってしまった可能性がある。
室内はいつものRIFAを使った。RIFAを使うときは何も考えずにISO400にカメラを設定するのだが、後でデータを見るとF2.8でシャッタースピードは1/160~1/320秒。これならISO200でシャッタースピードは1/80~1/160秒となるので十分撮影可能であった。画質を優先するのならISO感度を落とした方がよさそうだ。とは言え、ISO400でこの程度のノイズであれば全く問題無いレベルだろう。
また、コントラストは他のデジタル一眼レフと比較して高めだ。従ってトーンカーブを使ったコントラスト強調はいつもほどは行なっていない。上が250~245、下が0~5程度、真ん中もほとんど引っ張っていない。ポートレートモードで撮ってしまったので、標準はどうなのかわからないものの、これなら何も触らずデータを納品できるので、手離れがよい。
2人だけの撮影は結構時間に追われ、バタバタ撮っているので、どうしても中に2点使うオフショットを撮影し忘れる。今回は2つ目の私服と1番目の水着のオフショットが全く無い。あっと気付いた時には次の衣装に着替えた後……。(つづく)
actress 福原千織@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 Canon EOS-1D Mark II N
EF35mm F2 USM, EF50mm F1.4 USM
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2005/11/11 00:25
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