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10月号【秋葉ミキ + キヤノン EOS 5D】第3週

~カメラとしての完成度が高い5D


 3週目はカメラの設定がいろいろあるので整理すると、私服はISO100でレンズはEF 24-105mm F4L IS USMを、水着はISO400でレンズはEF 50mm F1.4 USMを使用した。ズームレンズの画角はそれぞれ左上105mm、右上105mm、中央67mm、左下47mm、右下105mmとなっている。絞りは全てF4に固定。私服に関しては筆者としては珍しくテレ側が多い。

 これは意図的に、カメラをはじめた頃を思い出しながらやったのだが、どうも面白くない。被写体からの距離が遠過ぎるのだ。本屋にあるポートレートの撮り方的な書籍には85mmが最適! とか、究極のサンニッパ! (300mm F2.8)とか書いてあるものもまだ多い。

 そう書いてある理由は単純で背景が綺麗にボケるからだ。代わりに失うものは、コミュニケーション。物理的に距離が離れてしまうとどうしても会話は弾まず、おのずと写真に距離感が出てしまう。大声を出さず普通に会話しながら撮れるのは50mm程度が限界だろう。加えて筆者的には、背景がボケ過ぎているのは好みではない。どこで撮ったのかが解らなくなるからだ。


 昔、ある有名グラビアカメラマンと現場が一緒だった海外ロケがあったのだが、その人は(確か)200mmを使い1カ所で360度の位置から撮って終わり! 的な撮影をしていた。背景を思いっきりボカすと、同じ場所だとわからないため、効率の良い撮影方法だ。しかも場所はビーチ。背景は海、空、砂浜、林……と、モデルは動かなくても撮影者が動けば景色が変わる。ロケの場合、移動するとどうしても余計な時間がかかってしまうため、時間短縮になるが、筆者はあまり使わない(85mm以上は持っていないので使えない)技でもある。

 5Dの使用感は結構いける。キヤノンとしてはプロ用とは言っていないものの、難しい(厳しい)条件下でない限り、普通に現場で使うことができるだろう。また細かい部分が下位モデルと違い、より使いやすくなっている。EOS D30から何世代になるのだろうか!? さすがに「デジカメだから……」という言いわけなど全く必要ないほど、カメラとしての完成度も上がっている。

 さて、明るいところが苦手なミキちゃんの攻略方として、できるだけ影へ入るようにした。ただ江ノ島へ行ったことがある人ならわかると思うが、この付近は意外と大きな日陰ができる場所はない。木漏れ陽ができる木も、海の家がなくなった浜場にも日影がない。その結果、ご覧のように“橋の下シリーズ”になっている。(つづく)

actress 秋葉ミキアウラ・エージェント
photographer 西川和久
Canon EOS 5D
EF50mm F1.4 USM、EF24-105mm F4 L IS USM




西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.iwh12.net/blog/

2005/10/21 00:00
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