3週目は初めに撮った私服と、最後に撮った水着が並んでいるのでわかりやすいと思うが、色温度がずいぶん違う。正確には私服が11時頃、水着が15時半頃に撮影したものだ。前者の方が青く=色温度が高い、後者は黄色い=色温度が低い。同じ肌色でも全く違う肌色になっている。
さらに光量も違う。どちらも銀レフを使って撮っているが、晴天の午前中で銀レフをあてるとかなりまぶしい。明るいのに弱い子だと確実に眼は開かない。逆に夕方だと日差し自体が柔らかいので、少々銀レフをあててもそれほどまぶしくないのだ。ただこの時期、夕方でちょうどいい日差しというのは時間が短い。多分、16時半過ぎると光量が不足し、銀レフをあててもあまり効かなくなってしまうだろう。
もちろん、午前中、午後か、夕方、銀レフ、白レフ、弱くあてるか? 強くあてるか? によってあがりは全て違ってくる。このへんのコントロールは全てカメラマンの経験や感性によって変わってくるのだ。筆者は昔、白レフばかり使っていたものの、最近はけっこう銀レフを(弱めに)使うようになった。
αSweet DIGITALの発色は、オリジナルのあがりを見る限りけっこう素直でコントラストも高く、眠い写りにはならない。また全てホワイトバランスをDaylight固定で撮っているが、「エッ??」という発色にはならず、予想通りの色バランスで写っている。従ってトーンカーブも上下を約10づつ狭めただけで、ガンマやRGB個別のコントロールはほとんど行なっていない。扱いやすいデータである。
唯一不満があるとすれば、1週目にも少し触れたが、シャッターボタンのストロークが長く、硬いことだ。この撮影の特殊事情でもあるが、左手でレフ板を持ち、右手だけでカメラをホールドした場合、ストロークが長く硬いシャッターボタンでは、押した瞬間手ブレ(ボディーブレ)してしまうのだ。また、シャッター音も「ガッコン、ガッコン」と言った感じであまり好みではない。できれば改善してほしいポイントだ。
8月末までは海の家が所狭しと並んでいたビーチも、ほんの一週間違いで全て無くなり、解体工事をしていた。おかげで休憩しようにも、どこにも日陰がなく、また飲み物も売っていない。別件で少し前に来たばかりだったので、ここまで違うとはちょっと驚いた。夏男の筆者としては寂しい感じがしたこの撮影だった。(つづく)
actress 夏生 祥代@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 コニカミノルタ αSweet DIGITAL
AF DTズーム18-70mm F3.5-5.6(D)
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2005/09/22 01:11
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