いつも単焦点レンズばかりを使っている筆者であるが、久々にズームレンズ一本で一日過ごした。画角はイメージャがAPS-Cサイズなので、18~70mmに対して約1.6倍の28~112mmとなる。
実際使ってみるとレンズ交換しないですむのはやはり「楽!」の一言に尽きる。しかも普段は24mmからなので、広角側はよりワイドだ。F3.5-5.6のレンズなので、シャッタースピードだけで露出が変更できるよう、全て絞りは5.6に固定して撮っている。今回のように明るい場所であれば有効な手段であろう。
撮影も終わり事務所に戻って写真データを眺めていると面白いことに気がつく。80%程度の割合で画角が24/35/50mm、たまに18mmもしくは70mmになっているのだ。笑えるほど、他の半端な数字が無い。仕事のレンズを単焦点に切り替えて約5年。体に染みついた画角はズームレンズを使っても変わらないようだ。
話は変わるが、この手のロケ(充電をする場所が無い)の場合、バッテリーが切れてしまうと、もうそこで撮影ができなくなってしまう。従って可能な限り省エネを心がける。例えば、ノートPCはメディアからデータのコピーだけを行ない、液晶の明るさもコピー中は一番暗くする、モデルの子が写真を見せて欲しいと言っても最後の最後まで見せない、カメラのポストビューはOFFにしてできるだけ液晶表示は使わないなど対策が必要だ。
この撮影では、カメラ側の予備バッテリーを編集部に1本用意してもらったこともあり、結構気楽だった。強風で普段より多めにシャッターを切っているが、約1,000枚撮ってもインジケータは一目盛りも減らず(但しポストビューOFF)。なかなかタフである。
今回ロケーションでは問題が発生! いつもこの連載では大雑把に行く場所だけ決め、後は成り行きに……という感じで撮影をしていたものの、大番狂わせがあったのだ。6月号の水木杏奈ちゃんの時に使った岩場@江ノ島の少し奥側を使う予定にしていたが、 行ってみるとご覧のように満潮で入れる状態ではなく、しかも台風の去った後で風も強い。しかし場所を変えるとしても、もう陽が傾き始めているので時間的に大幅な移動もできない。絵的にあまりかわり映えしないが、仕方なくその手前の防波堤近辺を使うことにした。
とは言え場所が場所なだけに、予想以上の強風。これを何とかしないとどうにもならない。長年いろいろなロケへ行き、風の対策は覚えた。順にあげていくと、壁際に立ちなるべく風を受けないようにする、両手で髪の毛を押さえる、髪型をアップにする、髪の毛を水などに濡らす、髪の毛が暴れている部分は構図的に切ってしまう、できるだけ風の影響を受けないために寝転がるなど。掲載した写真は全てこのパターンのいずれかもしくは複合形になっている。
もうひとつ、この手の撮影(特に水着)で注意する点としては、座ったり、寝転がったりするカットは一番最後にすること。理由は砂や砂利などの痕が肌に付いてしまうからだ。また、ヒザ立ちはヒザに負担がかかる上、同じく痕が付くので後半にサッサと撮るのがコツである。(つづく)
actress 夏生 祥代@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 コニカミノルタ α Sweet DIGITAL
AF DTズーム18-70mm F3.5-5.6(D)
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2005/09/16 00:58
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