デジカメ Watch
連載バックナンバー
~ちょっと色っぽくなるカラーブースター!
[2009/05/22]

~ISO800でも楽々!
[2009/05/15]

~巨大なRAWデータ!
[2009/05/08]

~オフショット編
[2009/04/24]

~ワイド端11mmは面白い!?
[2009/04/17]

~やはり便利なダストリダクションシステム
[2009/04/10]

~フォーサーズの中堅機!
[2009/04/03]

~ちょっと変わったストロボの使い方
[2009/03/27]

~いつもより気持ち絞りは開け気味で
[2009/03/13]

~普及価格帯の35mmフルサイズ機!
[2009/03/06]

~オフショット編
[2009/02/27]

~基本をおさえた現像ソフト
[2009/02/20]

~充実した機能を持つ入門機
[2009/02/13]

~小さいデジタル一眼レフ!
[2009/02/06]

~オフショット編
[2009/01/30]

~ヘビー級のRAWデータ
[2009/01/23]

~あっさり目な発色
[2009/01/16]

~フルサイズで50mmは気持ちいい!
[2009/01/09]


2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

5月号【SACHI + ニコン D2X】第4週

~影のグラデーションを生かす


 今週分を見て頂くとお気付きだと思うが、水着の写真は積極的に影を増やしている。影の多い写真が筆者的にテーマだったのだ。

 ポートレートに限らず、いろいろな写真を見ていると、意外に影が多い。確かに光を回して撮影すると綺麗は綺麗なのだが、立体感が無く薄っぺらい写真になりやすい。ところが一般的にデジカメはシャドウが苦手。ハイライトは白トビを気にするのでギリギリまで色を付けているものの、事、シャドウに関してはいきなり黒潰れになり、陰のグラデーションは表現し辛い部分なのだ。丸みや立体感を出すには影は無くてはならない存在。それがデジカメでうまく色が出ないとなると、面白さは半減する。

 筆者は過去、数え切れないほどのデジカメで写真を撮ったが、どうしてもある程度光をフラットにして撮っていた。サンプルとして使い易い綺麗な写真になるからだ。

 ところがこのD2X、テスト撮影した結果、影のグラデーションがそれなりに出ることが解った。丁度水着を撮ったBARもイメージ的に影を使った方が面白そうだったこともあり、影をテーマに撮影することにしたのだ。


 特にこの4週目の水着は、テーマ通りの写真をピックアップした。中でも真ん中の横位置は、その最たるものだろう。普通であればレフ板を置いて光を当てるところをあえて影を強調した。

 影による肌のグラデーションはもちろん、ハイライトや眼の透明感、背景のボトルの色など、見事にバランスしている。筆者的にはかなり好きなテイストであり、これまでデジカメでは難しかったシーンだ。また、女性固有の体の丸みもこの影によって強調され、色っぽさが増幅される。もちろん好みもあると思われるので、真似する必要は全く無いものの、筆者の実験としては成功だったと共に、D2Xを気に入った部分でもある。

 さて、そろそろ寒い季節も終わり、外も暖かくなってきた。もしかすると次号以降、水着の写真は浜などへ行き撮影できるかも知れない。今からどこへ行こうか考え中。ちょっと早いが海水浴気分も味わえるので楽しみである。

actress SACHI
photographer 西川和久
Nikon D2X
Ai AF Nikkor 24mm F2.8D, 35mm F2D, 85mm F1.4D
special thanks BAR Lasile




西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html

2005/05/27 00:42
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.