4月号の特徴は、いつもより24mmレンズの使用頻度が高いことだ。普段だと35mmレンズを約90%以上の割合で使っているものの、私服に限っては24mmの方が多かったかも知れない。後で考えてみると、千晃ちゃんの背が高いことがひとつの理由だと思われる。
右の撮影中カットからもわかるように、レフ板は筆者がコントロールできる距離内に置いている。曇天であまり離れた場所に置いてしまうとレフの効果が出ない上に、持つ人がいないので、事実上こんな感じで使うしか手が無いのだ。
従って被写体からあまり離れることができない。背の高さがある千晃ちゃんでこの距離だと、35mmでは頭からウエストの辺りまでが範囲となり、少し引き気味の写真が撮り辛くなってりまうのだ。せっかくのミニスカートが写らないとつまらない(笑)。
もうひとつ、これは好みがあると思うが、筆者は天気が悪い日には積極的に背景の色を使う。ご覧のように全て派手な色のある場所をわざわざ選んでの撮影だ。背景がゴチャゴチャしているのが嫌いな人も多いと思われるものの、どうしても曇天の時にシンプルな構図で撮ると地味な写真になりがちである。それを背景の力を借りて派手な感じを演出している。ただこの方法は被写体が弱い(?)感じの子だと背景に押し負けてしまうという欠点がある。もちろん千晃ちゃんなら問題ない。
逆に後半の水着はシンプルな構図にした。白いテーブルと椅子、大きな窓ガラスと、店自体が見方によるとリゾートっぽい感じで、しかも水着がピンク。逆にゴチャゴチャした写真は合わない雰囲気だったからだ。撮った写真をノートPCで見ながら「とても渋谷の午前中には見えないネ!」と皆で話していた。どこか南国ロケっぽい。窓ガラス越しに外を見ると、ちょうど出勤時間ということもあり、スーツ姿の人がいっぱい歩いていた。
3月号で、この連載ならではのポーズやアングルの禁じ手があると書いたが、実は今月号では、少しずつではあるもののその範囲をちょっと超えようとしている。半年連載して来たので、読者の方や編集者もそろそろ目が慣れてきたのでは!? というのが目論見である。どれがそのカットに相当するかは伏せておくが、4週見ていたくと「ああこれか!」と思う写真があるハズだ。
1週目にエプソンから配布されている「Adobe Photoshop用 PRINT Image Matching II プラグイン」を使って色を出していることを書いた。この連載は基本的に1週目に4週分全て編集サイドへ渡すので、現時点で計40枚の写真は加工済みであるが、なかなか好みの色が出ている。筆者的には好印象だ。是非試して欲しいと思う。(つづく)
actress 吉田千晃
photographer 西川和久 Canon EOS Kiss Digital N EF24mm F2.8, EF35mm F2, EF50mm F1.4 USM
special thanks FRAMES渋谷店
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html |
2005/04/15 01:01
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