前回は少し辛口になってしまったが、E-300を使うにあたってもうひとつ気を付けたいことがある。それは液晶モニタの再生画面だ。モニタの明るさが標準のままだとかなり明るく表示される。以前、他誌の連載で前半そのまま撮影し、パソコンで開くとアンダーばかりになってしまった苦い記憶がある。パソコン上の画面と比較して調整したところ、-3でほぼ同じ感じだ。更に色に関しても結構違う。
コンパクトデジカメであれば、撮ってその場で見て楽しむ用途もあるので、少々味付けしてもいいと思うが、一眼レフクラスは、可能な限り撮った画像を忠実に再生して欲しいと思う。もし再生画面の綺麗さも求めるのであれば、オプションで綺麗再生か忠実再生かの選択可能になっていればありがたい。
撮影条件を書いていなかった。外はISO100のWB:5300K、スタジオは窓際の自然光を含めISO200、照明を使っているケースではWB:3600Kとしている。またE-300の画像はアスペクト比4:3なので、連載のレイアウトに合う様、3:2へトリミングした。
撮影時はレンズを3本使ったものの、結果的に掲載している写真は右下のマクロ以外全て14-54mm F2.8-3.5 1本となってしまった。画角や構図も全く違うので単純比較はできないが、やはり単焦点のED50mm F2.0 Macroの方が写りがいいと思うのは筆者だけだろうか? この写りで是非とも標準的な単焦点が欲しいところだ。
真ん中にあるオフショット2枚に関しては見れば解ると思っていたので連載の初期から触れなかった。もちろんメインのカメラでは撮っていない。その時々でカメラは違うが、基本的にコンパクトタイプを使っている。また、筆者が撮ったり、マネージャが撮ったり、編集担当が撮ったりしているので、同じ月でもカメラの種類は変わっている。ご了承頂きたい。
水着を撮影したSTUDIO CRUCEは、はじめて行くスタジオだ。構造的には照明がメインのスタジオだと思われる。バリエーションの関係もあり、1回目の水着は自然光を使って撮っているものの、暗かったのでかなり無理をしている。従ってE-300には厳しい条件だろう。
水着2点目は撮影風景にもある様に、1KWのタングステン一発で暗く&硬めに撮影した。来週同じ水着が2回続くのだが、それとの差を付けるためだ。同じ照明でも部屋の広さなどで光の周り具合が変わり、その結果また違った感じに仕上がるのだ。(つづく)
actress 渡部由起子
photographer 西川和久 OLYMPUS E-300 ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5, ED7-14mm F4.0, ED50mm F2.0 Macro
special thanks festasole
STUDIO CRUCE
■ URL
製品情報
http://www.olympus-esystem.jp/products/e300/
|
西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html |
2005/03/11 00:44
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|