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キヤノン「スリースター・キャンペーン」対象機種それぞれの特徴は?

EOS 70D、EOS Kiss X7i、EOS Kiss X7、EOS M2の4機種を解説

8月7日からはじまった、キヤノンの「スリースター・キャンペーン」。

対象製品を購入すると7,000円ないし3,000円のキャッシュバックが受けられ、しかも抽選で「星野リゾート ペア宿泊券」や「一休.comギフト ペアお食事券」が当たるという。また、応募者全員に「キヤノンフォトサークルウェブ」を6か月間無料で利用できる権利も付与される。

対象となるのはEOSとPowerShotの一部。キャンペーンの詳細についてはこちらをご覧いただくとして、ここでは対象製品の中から、4モデルのEOSを紹介しよう。

EOS 70D

APS-Cサイズのミドルクラス一眼レフで、エントリクラスを卒業したアマチュア層向けといえる。発売されたのは2013年の8月。

原稿執筆時点での大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が12万580円、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM付きキットが13万3,310円、EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM付きキットが14万5,360円。EF-S 18-55mmと望遠ズームのEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMが同梱のダブルズームキットが15万5,370円(いずれも消費税込み。以下同)となっている。

最大の特徴はデュアルピクセルCMOS AFの搭載だ。撮像素子の全画素のフォトダイオード(受光部)を2分割にすることで、位相差検出画素(測距専用画素となるため、画像処理においては欠損画素となり、画質に悪影響をおよぼす)なしで、画面の80×80%という広い範囲での撮像面位相差検出AFを可能としている。ライブビュー、動画撮影時のAFの高速化に加えて、AF動作の滑らかさ、動画サーボAFなどの追従性の向上などが強みとなっている。

ファインダー撮影時の位相差検出AFも、ひとつ前モデルのEOS 60Dの9点測距から上位のEOS 7D譲りの19点測距にスペックアップ。

連写スピードも5.3コマ/秒から7コマ/秒に高速化した。

また、Wi-Fi機能やHDR機能、多重露光といった新機能が盛り込まれたほか、3型104万ドットのバリアングル液晶モニターにタッチパネル機能が追加されたなど、見どころも多い。

ファインダーは光学ガラス製のペンタプリズムを採用。EOS 60Dに比べて、倍率は0.95倍のままだが、視野率は96%から98%に上がっている。エントリークラスのEOS Kissシリーズよりも高品位なファインダー像が楽しめるなど、ワンランク上の内容となっている。

なお、キャッシュバック額は、ダブルズームキットとEF-S 18-135mm付きキットが7,000円、ボディ単体とEF-S 18-55mm付きキットが3,000円だ。

EOS Kiss X7i

エントリークラスを受け持つEOS Kissシリーズのトップモデル。小型軽量化を重視したEOS Kiss X7に比べて、機能や性能を重視するユーザー向け。発売されたのは2013年4月。

原稿執筆時点での大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が6万1,510円、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM付きキットが6万7,380円、EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM付きキットが9万2,200円。EF-S 18-55mmと望遠ズームのEF-S 55-250mm F4-5.6 IS STMが同梱のダブルズームキットが10万2,600円、さらに広角ズームのEF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMもセットされたトリプルズームキットが15万5,300円(いずれも消費税込み)となっている。

下位のX7に対して優れているのは、AFが全点クロスの9点測距である点。X7は中央の1点のみがクロスセンサーで、残り8点はラインセンサーだが、X7iは9点すべてが被写体捕捉能力が高いクロスセンサーを採用している。その分、動く被写体をとらえる能力は高いといえる。

また、連写スピードもX7の4コマ/秒に対して5コマ/秒と速めなので、運動会などのイベントの撮影には有利となる。

タッチパネルを内蔵した液晶モニターの、3型で104万ドットというスペックはX7と同じだが、バリアングル式としているのも大きい。横位置だけでなく縦位置でも、ライブビューでのロー/ハイアングル撮影が容易に行なえる。撮影時のカメラ位置の自由度が高さがポイントだ。

また、バッテリーグリップGB-E8がオプションで用意されている点に魅力を感じる人もいるだろう。グリップを装着すると、縦位置撮影時の操作性が向上するほか、大型のレンズと組み合わせたときの重量バランスも改善できる。レンズ性能を重視したシステムを組みたい人には見逃せない点だ。

なお、キャッシュバック額は、トリプル/ダブルズームキット、EF-S 18-135mm付きキットが7,000円、ボディ単体とEF-S 18-55mm付きが3,000円となっている。

EOS Kiss X7

EOS Kissシリーズの下位を受け持つモデルで(ローエンドにはEOS Kiss X70が用意されている)、ミラーレスカメラに迫る小ささと軽さを追求している。発売は2013年4月で、X7iよりも2週間ほどあとから発売されている。

原稿執筆時点での大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が5万610円、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM付きのキットが5万5,890円、望遠ズームのEF-S 55-250mm F4-5.6 IS IIも同梱されたダブルズームキットが7万2,050円、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMとEF 40mm F2.8 STMがセットになったダブルレンズキット2 ホワイトは9万6,960円(いずれも消費税込み)。

最大の特徴は、一眼レフとは思えないほどの小型軽量さ。一眼レフとしてはコンパクトなX7iに比べても、幅で16.3mm、高さで9.1mm、奥行きで9.4mmも小さく、バッテリーとメモリカード込みの状態で173gも軽い。カメラを常に持ち歩きたい、けれども大きくて重いのは避けたい、というユーザーには大きな魅力だ。

ファインダー撮影時のAFは中央クロスの9点測距。ライブビュー/動画撮影時は、撮像面位相差検出とコントラスト検出を併用するハイブリッドCMOS AF II。画面の縦80×横80%の広い範囲で位相差検出AFが可能。画面の中央部でしか位相差検出AFが使えないX7iと違って、広いエリアで素早くかつ高精度なピント合わせができるため、ライブビューや動画撮影を多用するユーザーには有利だ。

ファインダーはX7i同様、ペンタダハミラーを採用しており、視野率は95%、倍率はX7iの0.85倍をわずかながら上まわる0.87倍となっている。

なお、キャッシュバック額は、ダブルズームキットが7,000円、ボディ単体とEF-S 18-55mm付きキットが3,000円だ。

EOS M2

APS-Cサイズの撮像素子を搭載したミラーレスカメラで、2013年12月に発売。

原稿執筆時点での大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が6万1,110円、EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM付きキットが7万9,680円、単焦点のEF-M 22mm F2 STMも同梱のダブルレンズキットは7万8,900円、広角ズームのEF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMも同梱されたトリプルレンズキットは10万9,500円、EF-M 18-55mmと望遠ズームのEF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMを組み合わせたダブルズームキットは11万8,580円(いずれも消費税込み)。

ひとつ前のEOS Mと似通ったデザインだが、体積と質量は約8%ずつ減っている。それでいながら、Wi-Fi機能が追加されていたり、連写スピードがわずかながら(4.3コマ/秒から4.6コマ/秒に)高速化するなどのスペック強化がはかられている。

見どころは、ハイブリッドCMOS AF IIの搭載で、EOS Mでは撮像面位相差検出AFが可能なエリアが、画面中央部の横38×26%に限られていたのに対し、M2ではX7同様、80×80%にまで拡張されたこと。おかげで、合焦速度が、ライブ多点AFでは最大約2.3倍にまで高速化している。また、サーボAF時に合焦するとAFフレームが青色に変化して知らせてくれる。

モードダイヤルが4ポジションになって、「かんたん撮影モード」と「応用撮影モード」が分離するなど、操作性の改善も盛り込まれている。

なお、キャッシュバック額は、ダブルレンズキット、トリプルレンズキット、ダブルズームキットは7,000円、ボディ単体とEF-M 18-55mm付きキットは3,000円だ。

北村智史

北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら