特別企画

EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMスペシャルレビュー

キヤノンの新EF-S超広角ズームでスイスを撮る!

8月2日発売の「キヤノン EFレンズ FANBOOK」(インプレス刊)より、新製品「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」の解説と作例をまとめました。このページだけの特典として、未公開の作品も収録しています。高橋良輔さんがスイスで撮影した美しい作品の数々を、ぜひお楽しみください。(編集部)

※掲載した画像は、すべてリサイズなし・レタッチなしのJPEG撮って出しです。

EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
EOS Kiss X7に装着。発売は5月29日。価格は4万6,000円(税別)

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO100/F8/1/400/-0.7EV/WB:昼光/12mm

APS-Cサイズのボディを利用しているユーザーにとって待望の最新型EF-S 超広角ズームレンズだ。EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMの弟分にあたり、レンズ筐体の大幅な小型化と低価格化を実現している。

35mm判換算の焦点距離イメージは、16-29mm相当で、フルサイズで主流の16-35mmより望遠側がやや短く設計されている。

まず、目を惹くのは筐体の小ささだが、EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMと比べるとその差は歴然。さらに、コンパクトな標準ズームEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMよりも全長が短い。

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO100/F9/1/125/-1.3EV/WB:オート/10mm

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO100/F8/1/500/-0.3EV/WB:オート/10mm

大胆な小型化を実現できた理由は、新規設計による光学部にある。とくに、このレンズに搭載されている非球面レンズは、大口径で曲率が変化するため作用が強く、レンズの短縮化に最も強い影響を与えている。

加えて、フォーカスレンズの動力源にリードスクリューを用いたSTMを採用。最小限のフォーカスレンズを動かすことで、AFの静音・高速化とユニットの小型化を同時に実現した。

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO100/F4.5/1/640/0.7EV/WB:オート/10mm

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO400/F8/1/15/0EV/WB:オート/10mm

EF-S広角ズーム初の手ブレ補正機構の補正能力は、シャッター速度換算で約4段分。広角レンズでのISの有効性はEF24mm F2.8 IS USMなどで実証されているが、本レンズは小型・軽量で焦点距離も短いため、1/8秒や1/4秒などのスローシャッターでも、面白いように手ブレが収まる。そのため、暗所でも適切な被写界深度が使え、夜景撮影や室内撮影時の表現力が広がる。

また、7枚羽根の円形絞りとレンズ構成の最 適化によってボケも美しく、ワイドマクロ撮影も楽しめる。

(続きはキヤノン EFレンズ FANBOOKで)

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO250/F5.6/1/5/-1EV/WB:オート/10mm

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO250/F6.3/1/30/0EV/WB:オート/10mm

EOS 70D/EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM/絞り優先AE/ISO100/F9/1/60/1.3EV/WB:オート/10mm

キヤノン EFレンズ FANBOOKとは?

「マニュアルがなくてもわかる機種別ガイド」キヤノン純正レンズ、全47本の特徴と性能を目で見て理解できる「FANBOOKシリーズ」第5弾!

1987年の登場以来、EOSシリーズの眼として世界中のカメラマンたちを魅了し続けてきたEFレンズ。2014年4月に約27年の時を経て、世界で初めて累計生産本数が1億本を突破した。現在発売されているEFレンズ、EF-Sレンズ、EF-Mレンズはじつに69本にもおよび、質・量ともに他メーカーを圧倒している。

このムックでは、最新レンズを含む47本を厳選。広角編、標準&高倍率編、望遠編、大口径編の4つのカテゴリーに分類してレンズを紹介。また、カテゴリー別の使いこなしテクニックや開発者インタビュー、解像力やボケ味のテストなども実施。欲しいレンズの性能や特徴が目で見て理解できる。

撮影協力:スイス政府観光局スイストラベルシステム

高橋良輔