デジカメアイテム丼

HOGANフレックスレンズシェード

レンズフードに取り付けるハレ切りグッズ 雨・雪対策にも

エツミから発売されている「HOGANフレックスレンズシェード」。レンズに固定するハレ切りグッズだ。

ご存知のとおり、レンズフードは、レンズに入射する有害光線をカットして、フレアやゴーストの発生を抑えるためのもので、レンズの性能を十分に引き出すのに欠かせないアクセサリーだといえる。が、特にズームレンズの場合、レンズフードの長さは広角端の画角に合わせるしかないので、広角端以外では必然的に長さ不足となる。つまり、有害光線を十分にカットすることができないのである。

また、フルサイズ対応レンズをAPS-Cサイズのカメラで使う場合も、有効画角が本来の画角よりも狭くなるため、やはり長さ不足となる。これに対しては、シグマが、一部のレンズに対して、APS-Cサイズ機向けのフードアダプター(レンズフードの有効長を伸ばすための延長フード)を同梱してくれているが、ほかは基本野放しである。

ようするに、レンズフードだけでは、フレアやゴースト対策としては心もとない、ということだ。

さて、レンズフードを付けていても、フレアがゴーストが発生する際に使うのが「ハレ切り」というテクニックで、単純に、レンズの前玉に直射日光などの強い光が当たらないように陰を作ってやるだけなのだが、これがとても効果的なのだ。ただし、ハレ切り用アイテムを持たなくてはならないため、ひとりで手持ち撮影の際には使いづらい。

前置きが長くなったが、そんなときに役立ってくれるのが、こちら。「HOGAN(ホーガン)フレックスレンズシェード」である。昨年の暮れ当たりからエツミが取り扱いをはじめた商品でアメリカ製であるらしい。

ブツとしては、日陰を作るための板状のシェードに、面ファスナー付きのベルトが付属している。このベルトを、レンズの鏡胴なりレンズフードなりにくるりと巻き付けて固定するようになっている。

手に入れたのは小口径レンズ向けの「SL01」。薄くてかさばらないので、バッグの隙間にでも入れられる。見て分かるとおり、作りはアメリカンである。

シェード部分のサイズはだいたい18×13cm。外側は黒色のナイロン製で、触ってみたところ、ウレタンのような芯が入っている感触である。中には針金が入っていて、曲げることで、形や向きを自由に変えられる。おかげで、広角から望遠まで、さまざまなレンズに対応できるわけだ。

取り付け用のベルトの長さが違う2タイプが用意されていて、小口径レンズ向けの「SL01」は外径が45〜85mmのレンズ、大口径レンズ向けの「A-001」は、外径80〜130mmのレンズに対応する。同じ商品なのに、サイズが違うだけで商品名がまったく違うというのはほとんど意味不明だが、まあアメリカ製だし、深く追求はしない。なので、ベルト部分のロゴが、使いはじめた途端にぽろぽろはがれてしまったことについても気にしないことにする。

レンズに固定するためのベルト部分にロゴがプリントされているのだが、使いはじめて5分も経たないうちにはがれて落ちた。

標準価格は「SL01」が税別3,980円(大手量販店の店頭価格は税込み2,980円程度)、「A-001」が税別4,680円(同3,480円程度)だ。

使用上の注意としては、レンズフードの形状によって取り付けが難しい場合があること。広角系の急な角度で広がる形のレンズフードだと、取り付け用のベルトがきちっと安定しないことがある。また、パンケーキレンズなどの薄型レンズの場合、フォーカスリングなどの操作ができなくなってしまう可能性もある。

前もって本体のループにベルトをとおしておく。
こんなふうに輪っかにして、レンズの鏡胴やレンズフードに巻き付けて固定する仕様。
実際にレンズフードに取り付けてみたところ。
シェード部分には針金が入っていて、好きな形に曲げられる。こんなふうにする理由も必要も何もないのだが、自由度が高いのはいい点だ。
使用時はこんな感じ。

ハレ切りは、画面に入らないぎりぎりの位置に配置するのが基本だが、ファインダーではよく見えないことも多いので、撮影後に必ず画像をチェックする必要がある。絞りを開いて撮る際は、多少画面内に食い込んでいてもボケていて見落としやすいので、F11〜F16程度まで絞ってテスト撮影を行ない、画面内に写り込んでいないのを確認したうえで本番の撮影を開始するといい。

注意しないといけないのがシェード部分の写り込み(左上)。ファインダー内では気付かないことも多いので、必ず絞り込んだ状態でテスト撮影して確認したい。

また、風が強いときも要注意だ。シェードが風で揺れて画面内に入り込むこともあるし、風によるブレの危険性もあるからだ。

フレックスレンズフードなしで撮影。
フレックスレンズシェードを使用して撮影。有害光線をカットすることで、フレアを抑えることができ、すっきりクリアに仕上がった。

あと、これはパッケージにも書かれていたのだが、日よけだけではなく、雨よけや雪よけとしても利用できる。防塵・防滴のカメラやレンズを使っていても、前玉や保護フィルターに雨滴や雪片が付着すると写りに影響してしまう。そういうときに、このフレックスレンズシェードを使うと、前玉はもちろん、フードの内側に雨滴や雪が付着するのを避けられる。アウトドア派にも便利なアイテムなのだ。

北村智史

北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら