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ファーストインプレッション:PENTAX K-01


 3月16日に発売される「PENTAX K-01」(以下K-01)のファーストインプレッションをお伝えしたい。詳細な仕様については、以前公開したこちらの記事を参照いただければ幸いだ。

 K-01について簡単におさらいすると、ペンタックスとしてはPENTAX Qに続くノンレフレックスカメラ(ミラーレスカメラ)であり、既存のKマウントをそのまま採用するという掟破りの製品だ。おかげで、*istシリーズやKシリーズユーザーなら、手元のレンズ資産を活かすことが可能。また、著名なプロダクトデザイナー、マーク・ニューソン氏がデザインを手がけたことでも話題を呼んだ。そのせいかこれまでのペンタックス製品にない、欧州のデザイン文具のような雰囲気を湛えている。

 撮像素子はAPS-Cサイズ相当の有効約1,628万画素CMOSセンサー。Kシリーズ同様、ダストリムーバルやボディ内手ブレ補正「SR」を装備している。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。バッテリーは645D、K-5、K-7と共用のD-LI90Pを採用する。

記録メディアスロット バッテリー室
有効約1,628万画素のCMOSセンサーを搭載する

 レンズキットは3種類。「ズームレンズキット」「ダブルズームキット」に加えて、新レンズ「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」を同梱した「PENTAX K-01レンズキット」を用意。新レンズもマーク・ニューソン氏が外観を手がけており、これが主力のキットとなると見られる。

 外観のインパクトは、従来のノンレフレックス機の概念を吹き飛ばすものだ。Kマウントのフランジバッグを維持するため、ボディに厚みがあり、それでいて疑似ペンタ部(ホットシューとポップアップストロボが収まっている)を含めた全高は低い。エプロンや疑似ペンタ部からすると一眼レフカメラに近いがそうともいえず、かといってレンジファインダーカメラをお手本としたようにも見えない。とにかくユニークな造形だ。

smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XSを装着したところ
smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XSとレンズキャップ(右)
ズームレンズキットの「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」を取り付けたところ

 また、記録メディアスロットやHDMIなどの端子類は、まとめてグリップ内に収められている。これらはグリップのラバーに隠れる仕組みで、PENTAX K-01のすっきりした見た目に一役買っている。グリーンボタンや録画ボタンにプリントがなかったり、再生ボタンがアイコンではなく、「PLAY」になっているところも、デザイナーの強いこだわりを感じるところだ。

 グリップの突出は少ないものの、厚みがあるせいか意外に持ちやすい。縦に切られたラバーのパターンも見た目だけでなく、滑りにくさをアシストしている。電子ダイヤルの位置やクリック感も妥当に感じた。

上面右手側。ダイヤルや電源レバーはひんやりとした質感 上面左手側。ホットシューを備える
滑りにくいグリップ マイク端子も備える

 ちなみに、シャッターボタン、電源レバー、モードダイヤル、電子ダイヤルは、機械成形のアルミ製。一見すると地味だが、高級オーディオ製品を思わせる質感で触感は良い。道具としてのタフさの演出はないが、デザイン文具が湛えているようなスマートな雰囲気は持ち得ている感じ。新しい方向性だと思う。

 操作は、ライブビュー状態のKシリーズとほぼ同じだ。ピントを合わせたい場所を2倍/4倍/6倍に拡大する機能もある。露出、ホワイトバランス、カスタムイメージ、デジタルフィルターは、ライブビューで違いを見ながら設定できる。

マニュアル露出の撮影画面。グリーンボタンに割り当てたピーキング表示を行なっているところ INFOボタンから呼び出せるメニュー

 AFはコントラスト検知式。smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XSで試したところ、思ったよりピント合わせに時間はかからない印象を持った。顔検出や追尾AFにも対応する。

 測光は開放測光。絞りのプレビューはグリーンボタンに割り当てられる。もちろん被写界深度の状態をライブビューで確認可能だ。

 ちなみにグリーンボタンには、新機能のフォーカスアシストを割り当てられる。押すごとにフォーカスアシストのON/OFFを切替可能。画面拡大時にも機能する(グリーンボタンによるON/OFF切替は無効になる)。

ボタンカスタマイズのメニュー グリーンボタンに割り当てられる機能一覧。赤い動画ボタンもデフォルト機能以外の選択肢は同じ
AF/AE-Lボタンの動作も2通りから選べる 動画記録時のみ挙動を変えることも可能

 そのほか、動画圧縮方式がMotion JPEGではなく、ようやくH.264になった。1,920×1,080/30fpsでの記録が可能。

外観こそ独特だが、メニュー画面やカスタム設定の項目など、まさにKシリーズと言えるだろう

 既存のマウントのままノンレフレックス化するという掟破りのコンセプトに、著名なプロダクトデザイナーの思想を取り入れたK-01。好き嫌いが分かれそうな製品だが、ペンタックスのこれまでにない挑戦を見守りたい。実写を交えたレビューは、後日掲載する予定だ。

付属のストラップ 電源オフ時に機種名ロゴとマーク・ニューソンのロゴが表示される





(本誌:折本幸治)

2012/3/15 00:00