ペンタックス、Kマウント採用ミラーレスカメラ「K-01」を国内発表
ペンタックスリコーイメージング株式会社は、Kマウントを採用するレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX K-01」を3月中旬に発売する。価格はオープン。レンズキットの店頭予想価格は7万円から。
本体色はブラック×ブラック、ブラック×イエロー、ホワイト×ブラックの3パターン。
製品名 | 発売時期 | 標準価格 | 店頭予想価格 |
PENTAX K-01レンズキット | 3月中旬 | オープン | 8万円程度 |
PENTAX K-01ズームレンズキット | 7万円程度 | ||
PENTAX K-01ダブルズームキット | 9万円程度 | ||
smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS | 4月下旬 | 3万円台半ば |
レンズキットには「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」(新製品)、ズームレンズキットには「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」が付属する。ダブルレンズキットには、ズームレンズキットに加えて「smc PENTAX-DA 55-300mm F4-5.8 ED」が同梱される。
2月3日に米国や欧州などで先行発表された製品。クイックリターンミラーや光学ファインダーを省略したいわゆるミラーレス構造ながら、既存の一眼レフカメラ用レンズがそのまま使用できる。レンズマウントはPENTAX K-5などと同じKAF2マウント。Kマウント用レンズが使用できる。
インダストリアルデザイナー、マーク・ニューソン(Marc Newson)氏によるデザインを採用したのも特徴。同氏が掲げた3つのデザインコンセプト「不朽」「信頼」「感触」をもとに、新たにデザイン面からの大胆なアプローチを試みたという。こだわりのデザインを細部まで忠実に再現、新レンズ「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」を装着した状態でのデザイン的な完成度を高めたとしている。
APS-Cサイズ相当のCMOSセンサーを搭載し、有効画素数は約1,628万。有効画素数はK-5などと同等だが、より低消費電力となる新開発の撮像素子を採用している。画像処理エンジンにはPRIME Mを採用する。感度はISO100-12800。カスタム設定時は最高ISO25600まで増感できる。
K-5にない機能としては、HDRで3モードから露出幅を選べるようになった。また、動画圧縮方式にH.264/MPEG-4 AVCをKシリーズとして初めて採用。これまではMotion JPEGだった。1,920×1,080/30fpsでの記録に対応する。動画にはエフェクトも適用できる。内蔵マイクはステレオ。
AFはコントラスト検出式。AF方式として、顔検出、追尾、セレクト(エリアサイズ、位置変更可)、スポットから選べる。
撮影時の操作は、Kシリーズのライブビュー時に近い。ピント位置を拡大しての撮影も可能だ。
シャッターはフォーカルプレーン。連写性能は最高約6コマ/秒。
液晶モニターは3型約92万ドットの固定式。SDXC/SDHC/SDメモリーカードを記録メディアに使用する。
ダイヤル類はアルミ製。一眼レフカメラでいうところのペンタ部には、ポップアップ式の内蔵ストロボ(ガイドナンバー約12)を収納している。アクセント的に設けられた本体上面の緑のボタンは、ペンタックス機でおなじみのグリーンボタン。赤色のボタンは録画ボタンとなっている。底面にはマーク・ニューソン氏のサインがあしらわれている。
なお、ズームレンズキットに付属するDA L 18-55mm F3.5-5.6 ALは、本体色と同色のレンズが付属する。
製品名 | PENTAX K-01 |
撮像素子 | APS-Cサイズ相当(23.7×15.7mm)サイズCMOSセンサー |
有効画素数 | 約1,628万画素 |
レンズマウント | ペンタックスバヨネットKAF2マウント |
手ブレ補正 | 撮像素子シフト式 |
ダストリムーバル | 撮像素子駆動およびSPコーティング |
感度 | ISO100-12800(拡張ISO100-25600) |
最高シャッター速度 | 1/4,000秒 |
動画 | H.264/MPEG-4 AVC(最高1,980×1,080/30fps)など |
液晶モニター | 3型約92.1万ドット |
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード |
連写速度 | 最大約6コマ/秒 |
バッテリー | D-LI90P |
撮影可能枚数 | 約500枚(ストロボ50%発光) |
外形寸法 | 約121×79×59mm |
質量 | 約560g(バッテリー、メモリーカード含む)、約480g(本体のみ) |
新レンズのsmc PENTAX-DA 40mm F2.8 XSは、単体でも4月下旬に発売される。光学系は従来のDA 40mm F2.8 Limitedと共通ながら、より薄型の厚さ9.2mmに仕上げた。また、従来製品の開発時になかったSPコーティングを採用している。
レンズ構成は4群5枚。最短撮影距離は0.4m。最大撮影倍率は約0.13倍。絞り羽根は9枚。質量は約52g。フィルター径は27mm。
smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS |
【2011年2月8日】「有効画素数はK-5などと同等だが、より低消費電力となる新開発の撮像素子を採用している」を加えました。
2012/2/8 10:02