デジカメドレスアップ主義
クラシックに装うレザー製レンズフード
α7 + Tessar 50mm F2.8
Reported by澤村徹(2014/6/25 08:00)
- ボディ:ソニーα7
- レンズ:カールツァイスイエナ テッサー 50mm F2.8
- マウントアダプター:レイクォール M42-SαE
- レンズフード:Aki-Asahi 汎用型レザーレンズフード角形(グリーン)
- フィルター:ケンコー PRO1Dプロテクター(W)49mm
- ケース:ゲリズ XS-CHA7G(Kカンパニー)
- ストラップ:ロベル Anchor Bridge Horween Emboss Leather Strap(ブラック)
オールドレンズを使っていると、レンズフードの調達に難儀することがある。ライカレンズはフード自体が定番商品化しており、中古カメラ店で比較的容易に購入できる。ところがそれ以外のオールドレンズの場合、当時の純正フードを見つけるのは根気のいる作業だ。市販の汎用フードを使う手もあるが、オールドレンズの外観とデザイン的にマッチしづらい。そんなレンズフード難民に朗報だ。Aki-Asahiからレザー製のレンズフードが登場した。
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本製品はレザーを型絞りで成型したレンズフードだ。レザーを型で押し出し、フード状に成型している。実物を手にすると、一枚革がこうも立体的になるのかと驚くことだろう。形状はローライフレックス(二眼レフ)のフードに似た角形デザインで、オールドレンズと好相性だ。内側は黒のスエードを張り、内面反射防止も抜かりない。
サイズは49mm径と39mm径の2種類で、標準レンズ向けの汎用フードという位置づけだ。手持ちのレンズで試したところ、35mmレンズでもケラレずに撮影できたが、取り付け具合によってはケラレることがあるかもしれない。このあたりは自己責任で運用しよう。
本製品の取り付けはかぶせ式だが、固定用のネジなどは付いていない。お薦めの装着方法は、レンズに保護フィルターを付け、その上からかぶせる方法だ。ややきつめに設計されているので、無理な力を加えなければ撮影中に外れることはないだろう。ただし、レザーは使用ととにも伸びてくる。取り付けがゆるい場合はフィルター枠外周に両面テープを貼り、その上からかぶせると安心だ。
今回はグリーンのレザーフードを選んだので、この色を引き立てるためにケースとストラップは控えめなカラーを組み合わせてみた。
まずゲリズ製のケースから見ていこう。グレーという中間色のレザーは、カメラケースとしてはかなりめずらしい。デザイン面ではグリップをすべて覆っているのが特徴だ。α7/7Rのグリップは上部が3D形状になっているため、サードパーティ製ケースはグリップの下半分のみを覆うタイプが多い。本ケースのグリップ上部はいくぶんフィット感に余裕があるものの、レザーの面積が多い分、グレーという個性的なカラーを強調しやすい。
ストラップはロベルのフルブラック仕様のものを選んでみた。レザーはもちろん、金具まですべてブラックで統一されたストラップだ。ショルダー部分はホーウィン社のカウレザーにエンボス加工を施し、ベルト部分はイタリアンレザーのブッテーロを用いている。ブランドネームは黒ツヤの箔押しで、金具はダール加工したものを黒染めしている。単なるブラック一色ではなく、多様なブラックのコントラストが楽しめるストラップだ。
レンズはカールツァイスイエナのテッサー50mm F2.8をレイクォール製のマウントアダプターで装着した。いわゆるツァイスレンズは洗練された描写が特徴だが、イエナのテッサーはどこか野暮ったさがあり、それが魅力の一側面になっている。大ざっぱな言い方をすると、ロシアレンズとツァイスレンズの中間ぐらいのテイストだろうか。突出した個性はないものの、オールドレンズ特有のゆるさを体感しやすいレンズだ。
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