デジカメドレスアップ主義
「貼り革+グリップ」のスマートな提案
パナソニックLUMIX DMC-GM1 + Tessar 50mm F2.8
Reported by澤村徹(2014/3/13 12:00)
- ボディ:パナソニックLUMIX DMC-GM1
- レンズ:カールツァイスイエナ テッサー 50mm F2.8
- マウントアダプター:RJ Camera Focal Reducer M42-MFT RJ(muk select)
- 貼り革:Aki-Asahi LUMIX DMC-GM1用レザーグリップ(ブラウンクロコ・牛本革)
- ストラップ:ANCHOR BRIDGE × ROBERU Leather Belt Camera Strap / Camouflage(グレー)
昨今、後付けのグリップがちょっとしたブームだ。フラットボディのミラーレス機やコンパクト機に、粘着テープでグリップを貼り付ける。ホールド感の向上に加え、見た目のアクセントにもなるアイテムだ。リチャード・フラニエックのカスタムグリップが先駆的な存在と言えるだろう。このように後付けグリップは魅力的なアイテムだが、装着が粘着テープなので、ボディに貼り革キットを貼っていると固定力に不安がある。そこに、貼り革とグリップ、両者を同時に装着できるアイテムがあらわれた。それがAki-Asahiのレザーグリップだ。
※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。
Aki-Asahiは貼り革キットブームの火付け役だ。既存の貼り革キットの発展型として登場したのが、このレザーグリップである。リアルレザーの貼り革に絞り加工を施し、隆起した裏側にラバーを充填している。レザーケースで小さめのグリップを備えたものがあるが、その貼り革バージョンといったところだ。既存の貼り革キットと同様、裏側は粘着シートが貼ってあり、ボディに貼り付けるだけでよい。1枚のレザーで貼り革とグリップを成形した姿が新鮮だ。ここではLUMIX DMC-GM1用を取り上げたが、富士フイルムのXQ1用もラインアップしている。
ストラップはアンカーブリッジ×ロベルのレザーベルトカメラストラップ/カモフラージュを合わせてみた。迷彩柄はけっしてめずらしいデザインではないが、フルレザーの迷彩柄は筆者の知るかぎりでははじめてだ。レザーに数度にわたってパターンをプリントし、迷彩柄を構成している。ところどころプリントが重なり合っており、奥行きを感じさせる迷彩カラーだ。厚みのあるレザーだが、新品の状態でしなやかさがあり、身体にしっかりと沿ってくれる。見た目よりも使いやすいストラップだ。
今回はRJ Camera製のレデューサーレンズ搭載マウントアダプターを使い、M42マウントのテッサー50mm F2.8で撮影した。本製品はマスターレンズの像を0.71倍にしてイメージセンサーに投影する。標準レンズとマイクロフォーサーズ機との組み合わせでは、50mm×0.71倍×2倍で35mm判換算71mm相当となる。通常、マイクロフォーサーズ機はレンズの焦点距離が2倍になるが、このレデューサーレンズ搭載マウントアダプターを使うと1.42倍ですむ。焦点距離1.5倍のAPS-C機よりも画角を稼げるわけだ。muk selectでの販売価格は1万7,800円で、Speed BoosterやBaveyesよりも低価格に設定されている。
この手の製品は価格の差がレンズ性能の差となってあらわれることが多いが、今回試写したところ、周辺の流れや色収差は少なく、中央部のシャープさ、コントラストの強さも申し分ない。マイクロフォーサーズ機の場合、レデューサーレンズ搭載マウントアダプターを使ってもレンズ周辺部の像はクロップされる。収差の多い部分が写らないため、レンズのアラが出づらいわけだ。マイクロフォーサーズ用のレデューサーレンズ搭載マウントアダプターを選ぶ際は、このあたりも考慮するとよいだろう。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。