デジカメドレスアップ主義
広角28mmのドレスアップセオリー
ニコンCOOLPIX A
(2013/6/24 00:00)
広角28mmはハイエンドコンパクトの激戦区だ。単焦点モデルならリコーのGRやシグマDP1 Merrill、ズーム機ならオリンパスXZ-2やパナソニックDMC-LF1など、枚挙に暇がない。この激戦区に新たに名乗りを上げたのが、ニコンのCOOLPIX Aだ。単焦点の広角28mmハイエンドコンパクトは、ドレスアップのベースボディとしてかねてから人気がある。COOLPIX Aの直線を活かした硬派なデザインは、まさにドレスアップの適材だ。リコイルの新作ケースやクラカメ用アクセサリーを使い、早速COOLPIX Aをドレスアップしてみた。
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- ボディ:ニコンCOOLPIX A
- ケース&ストラップ:リコイル COOLPIX A用ミリタリーエイジングケース/Hi/Aセット
- フード:ニコン アダプターリング UR-E24 レンズフード HN-CP18セット(ブラック)
- ファインダー:フォクトレンダー 28/35ミリミニファインダー(生産終了品)
昨今、リコイルは新作リリースが実にタイムリーだ。COOLPIX A用ケースの投入も早く、しかも個性的なデザインに仕上がっている。特徴的なのがグリップまわりだ。COOLPIX Aは元々グリップを搭載している。通常のケースではこのグリップが隠れてしまうが、リコイルはあえてグリップを露出させるデザインを採用した。ただし、グリップ自体はさほど厚みがないため、レザーの厚みで埋没してしまう。そのためさらに側面にグリップを追加し、ホールド性を損なわないように配慮している。機能性もさることながら、グリップがふたつ並んだデザインが斬新だ。
レンズフードは純正品を選んでみた。ライカファンであれば、このフードを見た瞬間に思わずニンマリと笑みを浮かべてしまうだろう。ライカの純正アクセサリーに12501というレンズフードがある。スーパーアンギュロン21mm F4やエルマリート28mm F2.8向けの広角フードで、樹脂製ながらも存在感があり、人気の高いアクセサリーだ。今回のCOOLPIX A純正フードのデザインは、この12501を彷彿とさせる。しかも金属製で高級感があり、ドレスアップのキーアイテムになってくれるだろう。
- ボディ:ニコンCOOLPIX A
- アダプター:ニコン アダプターリングUR-E24(ブラック)
- フード:MSオプティカル M46システムスリットフード
- ファインダー:フォクトレンダー28mmビューファインダーM(ブラックペイント)
ここではGR DIGITALカスタマイズの定番アクセサリーを使い、COOLPIX Aをドレスアップしてみた。フードはMSオプティカル製で、46mm径のスクリュー式だ。これはニコン純正のアダプターリングに直接装着できる。もともとビオゴン28mm向けのフードなので、COOLPIX Aと組み合わせてもケラレなしで撮影可能だ。
外付けファインダーはフォクトレンダーの28mmビューファインダーMを選んでみた。純正の光学ファインダーDF-CP1と同じ丸型だが、テーパーの効いたデザインが特徴だ。クラシカルなスタイルを作りやすい外付けファインダーである。
ハイエンドコンパクト機のドレスアップでは、クラシックカメラのアクセサリーを流用したスタイルが人気だ。ここではCOOLPIX Aにクラカメ用アクセサリーを付けてドレスアップしてみた。まず、フードはM-ヘキサノン28mm F2.8用の三穴スリットタイプだ。レンジファインダー機でおなじみのスタイルだけに、一気にクラカメ度が高まる。46mm径のスクリュー式なので、純正アダプターにダイレクト装着が可能だ。
外付けファインダーはライツのSLOOZを組み合わせてみた。28mmファインダーの大御所とでも言おうか、人気の高い外付けファインダーだ。GR DIGITALに付けると大きすぎるのだが、COOLPIX Aとの組み合わせはまずまずのバランスといえるだろう。
広角28mmハイエンドコンパクトのドレスアップは、長年にわたってGR DIGITALが開拓してきたジャンルだ。COOLPIX Aのドレスアップは、そのGR DIGITALのノウハウがほぼそのまま活用できる。インターネット上でドレスアップしたGR DIGITALを画像検索し、それを参考にするのが近道だ。また、本機はストラップの吊り環があり、様々なタイプのストラップを組み合わせられる。ライトなドレスアップであれば、ストラップを軸にスタイルのバリエーションを考えてみるといいだろう。