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デジカメドレスアップ主義:Cマウントアダプターの異端児

オリンパス・ペンライトE-PL1 + ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4
Reported by 澤村徹

  • ボディ:オリンパス・ペンライトE-PL1(シャンパンゴールド)
  • レンズ:ライツ ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4
  • マウントアダプター:三晃精機 Cマウントアダプター
  • ストラップ:weiche Brise スリムストラップ 12mmロングタイプ・2/1ラウンドスタッズ(グラデーションブラック)

※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

 Cマウントのシネレンズは、マイクロフォーサーズによって新たな生命を与えられたレンズ群だ。Cマウントレンズはフランジバックが短い上に、イメージサークルも小さい。そのため再利用が難しいレンズだった。ところがマイクロフォーサーズ規格が登場し、状況が一変する。Cマウントのフランジバックは約17.53mm。それに対しマイクロフォーサーズは約20mmだ。Cマウントの方が短いものの、ボディ側にマウント面を落とし込んだ特殊なマウントアダプターが登場した。その後のシネレンズブームは周知のことだろう。

 さて、そのCマウントアダプターに個性的な製品があらわれた。三晃精機の六角型Cマウントアダプターだ。これまでCマウントアダプターは、「どれだけ多くのレンズに対応するか」でしのぎを削ってきた。シネレンズは種類が膨大で、鏡胴の直径、フランジバックの差異などが様々だ。こうした多様なレンズに対応するため、実用性重視で開発が進んできたわけだ。

 しかしながら、マイクロフォーサーズ機のマウント面に対し、シネレンズの鏡胴はずいぶんと小振りだ。実用本位なアダプターが露わになり、その姿はお世辞にもスタイリッシュとは言い難い。三晃精機のCマウントアダプターはその点に配慮し、マウントアダプター自体をデザインリッチに仕上げている。マウントアダプターという実用パーツに、デザイン性を持ち込んだところがユニークだ。

E-PL1のマウント内周を、六角形のラインが走る。数あるCマウントアダプターのなかでもひときわ個性的だ 各辺にローレットを刻み、薄作りなアダプターながらも着脱しやすい。実用性を兼ねたデザインだ
取り付け指標は赤いラインストーンを埋め込んでいる。これは三晃精機製アダプターのトレードマークだ ライツ製のシネレンズはややめずらしい。マイクロフォーサーズ装着時は35mm判換算54mm相当となる

 このマウントアダプターは実用面にも気配りがある。フランジバックはオーバーインフ気味の17.5mmで製造しているので、より多くのレンズで無限遠が出やすい。材質は剛性にすぐれた真鍮を採用する一方、カドミレス材でRoHS規格をクリアしている。なお、装着可能なレンズの外径は37.9mm以下となる。

 インパクトの強いアダプターなので、ストラップもパンチのあるものを選んでみた。ヴァイヒィェ・ブリーゼのこのストラップは、ラウンドスタッズが鈴なりというド派手なスタイルだ。見た目は強烈だが、二重リング式の12mm幅で使いまわしやすい仕様だ。

三晃精機のCマウントアダプターは製造元直販のみで税込み1万円。メールかFAXで注文する ラインストーンは標準色の赤に加え、オプションで別カラーも選択可能。注文時にカラーを指定する
ヴァイヒィェ・ブリーゼのストラップはレザーのグラデーション染めが絶妙だ。価格は1万6,485円 スタッズの形、レザーカラー、レザータイプなど、豊富なバリエーションを用意する。ハンドメイドならではの強みだ

 「ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4」はライツ製のシネレンズだ。この個体は第二次世界大戦がはじまった1939年製で、オールドレンズというよりもビンテージの領域にさしかかりつつある。イメージサークルはやや狭く、開放でも四隅にうっすらと影が見える。逆光に弱いものの、順光では思いのほか濃厚な発色だ。また、開放近辺ではいわゆるグルグルボケが出やすく、F4〜F5.6あたりがバランスよく撮れるだろう。今回の作例は、RAW撮影したデータをLightroomでストレート現像している。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしのRAW現像画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
E-PL1 / ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4 / 4,032×3,024 / 1/100秒 / F4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 27mm E-PL1 / ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4 / 4,032×3,024 / 1/400秒 / F1.4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 27mm
E-PL1 / ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4 / 4,032×3,024 / 1/500秒 / F4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 27mm E-PL1 / ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4 / 4,032×3,024 / 1/200秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 27mm
E-PL1 / ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4 / 4,032×3,024 / 1/1,250秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 27mm E-PL1 / ヘクトールラピッド 2.7cm F1.4 / 4,032×3,024 / 1/250秒 / F2 / +0.7EV / ISO200 / WB:オート / 27mm


(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。カメラならびにデジタル関係を得意するフリーライター。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「OLYMPUS PEN E-P2/E-P1カスタムブック」「GR DIGITALカスタムブック」(ともに翔泳社)他。http://metalmickey.jp

2010/5/21 00:00