フォトアプリガイド

Photo Editor by Aviary(Android)

ちょっと変わったインターフェイスが便利! 最後に撮った写真をすぐに編集

「Photo Editor by Aviary」は、“撮ってすぐに編集する”ことに優れた画像編集アプリ。基本的な編集機能を網羅しているほか、拡張性もある。

価格は無料。利用バージョンは3.2.1。

「Photo Editor by Aviary」の起動画面。他の画像編集アプリとは異なり、起動画面に保存された画像が表示されている。

表示される画像は、アプリで撮影または加工した順番に並ぶ。左右のフリックで画像の送り戻しが可能だ。

編集したい画像を決めたら、画面中央下部の「この写真を編集」をタップしよう。

なお、画像を任意に選択したい場合は、「ギャラリー」をタップして指定できる。

この起動画面こそが本アプリの面白いところだ。カメラアプリを使って撮影し、本アプリを起動すると撮影した写真が起動画面に表示される。左右のフリックで選択、「この写真を編集」をタップして編集を行なおう。

 編集画面のインタフェースはわかりやすい。右上の「完了」をタップすると編集を終了。画面下部のツールを使って表示画像の編集が行なえる。ツールは多数隠れており、フリックにて切り替えできる。

編集ツールの「強調」では、「高解像度」「イルミネーション」「カラー修正」といった3つの“ワンタップ補正”が用意されている。それぞれタップするだけで自動補正が行なわれる仕組みだ。

使ってみた感じでは、「高解像度」はシャープがキツくかかる印象。「イルミネーション」では中間色のみを明るく持ち上げ、「カラー修正」は暖色を寒色に、寒色を暖色にと引っ張るようだ。

自動補正は、個人的にはクセが強いと感じた。ただ、ボケ気味の写真に対して「高解像度」を利用すれば、シャキッとするので、用途によってはかなり使えるだろう。

「フィルタ」では、いわゆるエフェクト効果を画像に付加できる。

「オリジナル」とカテゴライズされているのがプリセットエフェクトで、多数収録している。

「フィルタ」の選択画面で、サムネイル部を左から右にフリックすると、追加機能(アドオン)が選択できる。「ショップ」あるいは「森林」「放浪」「Soleil」をタップして好みのエフェクトを追加してみよう。

ちなみに「森林」には6つのフィルターが収録されて「208円」。サムネイルがチェックできるのでわかりやすい。

「ショップ」をタップすると、エフェクトに属するすべてのアドオンが確認できる。気になるエフェクトがあったら購入してみよう。とはいえ、プリセットでも結構数があるので、追加しなくても十分に利用できるとは思うのだが。

「フレーム」を画像に付加する機能もある。ただし初期状態ではひとつもプリセットされていないので、アドオンを購入するなどして追加する必要がある。

とはいえ、「フレーム」の「オリジナル」は無料で公開されている。有料コンテンツもあるが、とりあえずは無料の「オリジナル」をインストールしておこう。

画像にイラストなどを付加できる「スタンプ」も、「フレーム」と同様にプリセットが収録されていない。こちらも無料コンテンツがあるので、必要ならばインストールしよう。

本アプリでは「切り抜き」「フォーカス」「明るさ」「彩度」などの編集機能が利用できる。

こちらはアドオンなどの機能はなく、そのまま利用可能だ。

「Photo Editor by Aviary」は、最後に撮った(あるいはその付近の)写真をすぐに編集したいという、限りなくニッチなニーズに応える画像編集アプリではあるが、その基幹部分は極めてオーソドックスだ。

 自動補正にこそクセはあるものの、基本的な編集機能を一通り揃え、またわかりやすいインタフェースを採用している点を評価したい。

飯塚直