イベント告知

ニコン創立100周年記念企画展 第4回(最終回)「Fマウント・NIKKORの世界」

Nikkor-S Auto 5cm f/2(1959年)。ニコン初のレンズ交換式一眼レフカメラ「ニコンF」とともに発売された最初期のレンズ。「Fマウント・NIKKOR」の出発点。

ニコンは、同社が運営するニコンミュージアムにおいて、ニコン創立100周年を記念した記念企画展を実施している。その最終回にあたる第4回として、10月3日から12月27日まで、「Fマウント・NIKKOR(ニッコール)の世界」を開催する。

1959(昭和34)年、ニコン(当時:日本光学工業)は、初のレンズ交換式一眼レフカメラ「ニコンF」を発売。この「ニコンF」専用の交換レンズとして発売されたのが「Fマウント・NIKKOR」レンズだ。

ニコンは、1959年から2017年までの58年間で450種以上の「Fマウント・NIKKOR」レンズを製造。同企画展では、ニコンミュージアムが所蔵する約400点の「Fマウント・NIKKOR」レンズを一堂に展示するほか、220°の画角を持つ「Fisheye-Nikkor 6mm f/2.8」を投影レンズに使用した天球儀も公開。

さらに、「NIKKOR」の進化と変遷についての解説パネルやフィッシュアイ6mmから超望遠2000mmまで、25種類の交換レンズで実際に撮影した作例写真を館内に展示する。

なお、レンズ交換式カメラ用の「NIKKOR」レンズは、2016年6月に累計生産本数1億本を達成。同社によると、超広角から超望遠までをカバーし、レンズ交換式アドバンストカメラ用レンズ「1 NIKKOR」シリーズも含めると、現行モデルは90種類以上をラインナップしているという。

Micro-Nikkor 5.5cm f/3.5(1961年)。ニコン初の接写用レンズ。等倍までの撮影が可能で、プリセット絞りを採用。
REFLEX Nikkor 2000mm f/11(1972年)。「Fマウント・NIKKOR」レンズの中でも最長となる焦点距離(2000mm)の超望遠レンズ。屈折光学系と反射光学系を組み合わせることで、小型化を実現している
Nikkor-H 300mm f/2.8(1972年)。札幌冬季五輪を取材する報道関係者向けに製造された大口径比超望遠レンズ。特殊低分散ガラスを採用することで、色収差を低減している。
Fisheye-Nikkor Auto 6mm f/2.8(1972年)。「Fマウント・NIKKOR」レンズの中でも最大級の画角(220°)を持つ魚眼レンズ。直径23mmの円内にレンズ前だけでなく、少し背面にある被写体まで写し込むことが可能
AI Zoom-Nikkor 1200-1700mm f/5.6-8P IF-ED(1994年)。35mm判カメラ用としては世界最長となる焦点距離(1700mm)のズームレンズ。野球場でセンターバックスクリーンから本塁上の選手を撮影するために開発され、当初は報道向けの受注販売だった。
フィッシュアイ・ニッコール天球儀(完成予想図)。「Fisheye-Nikkor 6m f/2.8」を投影レンズとして使用した天球儀。設計・制作は、スーパープラネタリウム「MEGASTAR」シリーズの製造を手掛ける有限会社大平技研が担当。直径1mの半球ドームに100万個以上の星々を映し出す。

会場

ニコンミュージアム
東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟 2階

開催日程

2017年10月3日(火)~12月27日(水)

開催時間

10時~18時(最終入館17時30分まで)

休館

日曜日、祝日

入場料

無料