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Photoshopの新モバイルアプリ「Fix」「Mix」とは
ADOBE LIVE Best of MAXより
Reported by 本誌:折本幸治(2015/11/16 14:50)
アドビシステムズ株式会社は11月11日、都内で「ADOBE LIVE Best of MAX」を開催。10月5日からロサンゼルで開かれた「Adobe MAX」におけるトピックを日本で紹介するもので、多くのクリエイターや企業関係者が集った。
充実してきたモバイルアプリ
ここではフォト系のブレイクアウトセッションの一つ、「進化し続けるアドビのPHOTOツール&サービス」の概要をお届けしよう。登壇者は当サイトでもおなじみの栃谷宗央さん。
セッションの前半はモバイルアプリの紹介に費やされた。現在、Adobeのフォト関連のツールとしては、デスクトップの「Lightroom CC」「Photo Shop CC」が名高い。これらに加えてモバイルアプリも充実してきており、セッションではiPad用アプリを駆使したプレゼンが展開された。
いずれもデータはクラウド経由でアプリ間を移動。基調講演では、クラウドを使ったアプリ間のシームレスな連携や、別の場所との共同作業の様子をがデモされたことからも、アドビにとってクラウド技術がCreative Cloudの重要な位置をしめつつあるのがわかる。
セッションに登場したアプリのうち、Photoshop MixとPhotoshop FixはiOS版のみで、Android版は準備中とのこと。いずれも無料でダウンロードできる。
Lightroom mobile
中核となるのは「Lightroom mobile」。デスクトップのLightroomと連携し、クラウドを通じてデータを共有、デスクトップ版と同じ数多くの機能が利用できる。
iOS版ではタッチ操作によるレーティングや補正が可能だ。デスクトップ版Lighroom CCからの新機能「かすみの除去」も、モバイルデバイス上から実行できる。
Lightroom mobileで行われた補正やレーティングの内容は、クラウドを介してデスクトップ版にも反映される。
Photoshop Fix
ワークフローの中で、重ね合わせた画像を透過させたり、塗りつぶしたりといった合成作業を担当する。Photoshopと同じくレイヤーの概念を持つアプリで、こちらもAdobe MAXで発表された。
次期Photoshop CCの紹介も
栃谷さんからは、年内にリリース予定とする次期Photoshop CCの紹介もあった。
変更点のひとつとしては、Windowsタッチデバイスへの最適化が挙げられる。「Shift」「Ctrl」「Alt」といった修飾キーパレットを常時表示させるなどの機能強化が図られている。
一時期消滅していた油彩フィルターも復活。よりパワフルになったという。