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「ライカSL」国内発表会レポート

新しいライカTLレンズの姿も

ライカカメラジャパンは11月6日、ミラーレスカメラ「ライカSL」の製品発表会を都内で開催した。会場ではライカSLの実機とともに、ライカT用の新レンズや新しいアクセサリーの姿もあった。

ライカSLは、ライカカメラ社が10月20日に発表した35mmフルサイズフォーマットを採用するミラーレスカメラ。高精細なファインダーをはじめ、交換レンズも含めた防塵防滴のシーリングや、堅牢性を意識したアルミ削り出しボディなど、プロ向けのシステムカメラと位置づけている。

レンズマウントはライカTと共通のライカLバヨネットマウント。24-90mm F2.8-4の標準ズームが同時発売され、追って90-280mm F2.8-4の望遠ズームレンズと、単焦点のズミルックスTL 50mm F1.4が発売される。発売は11月末を予定しており、価格はボディが税別92万円前後、同時発売の標準ズームレンズが税別62万円前後の見込み。ライカストアでも11月11日から実機を展示するという(ライカ銀座店のみ、11月7日から展示)。

日本の発表会では、ライカファンにお馴染みのステファン・ダニエル氏が製品紹介を行った。M型ライカを同社のコアとしながら、高速AFや連写で撮影の幅をさらに広げるライカSLの登場について「プロ写真の新時代」と自信を見せる。

本誌では国内発表会に先駆けてドイツ・ウェッツラーのライカカメラ本社で行われた発表イベントおよびインタビューを通じ、既にライカSLについてお伝えしている。以下の既報記事も併せてご覧いただきたい。

ライカSL(Typ601)+同時発売の標準ズーム「ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8-4/24-90mm ASPH.」
発表会では、パリでM3を手にして以来のライカファンという写真家の安珠さんがライカSLの使用感を紹介。京都での作品を示しながら、AFの俊敏さ、手ブレ補正の心強さ、重量はあるが持ち疲れしないといった印象を語った。

会場で見かけたライカT用の「ライカ ズミルックスTL f1.4/35mm ASPH.」は、ライカTの最新ファームウェアVer.1.4の公開とともに予告された新レンズ。2016年春の発売を見込んでいる。

ライカT+ライカ ズミルックスTL f1.4/35mm ASPH.シルバー
フードを装着

新しくラインナップされるクリップオンストロボ「SF40」は、小型ながら発光部を上下左右に回転でき、キャッチライトパネルやワイドパネルを内蔵する高機能タイプの製品。ライカSLをはじめ、ライカMにもバランスよく取り付けられそうな印象を持った。動画撮影向けのLEDライトも搭載する。発売時期や価格は未定。

ライカSF40

(本誌:鈴木誠)