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ニコン一眼レフ初のタッチパネル採用機「D5500」

バリアングル式モニターを継承。電池寿命約820枚

ニコンは、デジタル一眼レフカメラの新製品「D5500」を2月5日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディ9万円前後、18-55mm IIレンズキットが10万円前後、18-140mmキットが13万円前後、ダブルズームキット(18-55mm II、55-300mm)が13万5,000円前後の見込み。

ボディの小型軽量と持ちやすさを特徴とし、ニコン一眼レフ初のタッチパネル式モニターも採用したデジタル一眼レフカメラ。海外で先行発表されており、日本国内での発売が新たに決まった。

カラーはブラックとレッド。ボディ単体での購入時はブラックのみ選べる。

モノコック構造を採用。D750に通じる深いグリップを実現

バリアングル液晶モニターを搭載する「D5300」(2013年11月発売)の上位に位置づけるモデル。ボディの薄型化や持ちやすいグリップ部を実現できるなどの利点からD5300やD750でも採用例のある「モノコック構造」を継承。バリアングル式モニター搭載のデジタル一眼レフカメラで最小最軽量としている。

炭素繊維複合素材を前ボディ、前カバー、背面カバーに採用。前モデルのD5300から60gの軽量化を実現した。

ニコン一眼レフ初のタッチパネル式モニターを採用

タッチパネル式のモニターは、ファインダーを覗いている際にもタッチ操作でAFポイントの変更などに利用可能。AFポイントのほか、ISO感度設定、オートブラケット、AFエリアモード設定、ファインダー内グリッド表示、絞り設定といったパラメーター操作を割り当てることもできる。

AFポイントは39点(中央9点クロス)。連写速度は5コマ/秒(最大100コマ)。

ライブビュー時のコントラストAF速度は、D5300比で約20%向上しているという。ピクチャーコントロール、ホワイトバランス、露出補正の効果反映をライブビューで確認しながら設定できるほか、高フレームレート化や拡大ノイズの低減も行なった。

また、ライブビュー撮影時のタッチシャッター、動画記録中のタッチAFにも対応。カメラのメニュー設定や、撮影パラメーターを一覧するinfo画面でもタッチ操作を利用可能。画像再生時の拡大/縮小は、スマートフォンのような二本指操作が使える。

AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR装着時
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR装着時

周辺光量補正やインターバル撮影を搭載。Wi-Fi内蔵

レンズの周辺光量落ちを抑える「ヴィネットコントロール」をDX機で初搭載。普及価格帯モデルとして初めて、タイム撮影の「30分制限」を解除した。

最大9999コマまでのインターバルタイマー撮影に対応。露出の平滑化も設定可能としている。

ピクチャーコントロールには、D810から搭載されている「フラット」と明瞭度パラメーターを備えている。

スペシャルエフェクトには絵画調、フォトイラストを追加した。

Wi-Fi機能を内蔵。専用アプリからのリモート撮影などが行なえる。D5300にあったGPS機能は省略した。

最高ISO25600。内蔵ストロボオフで3,000枚以上の連続撮影

撮像素子は有効2,416万画素のニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ相当)CMOSセンサー。光学ローパスフィルターレス仕様としている。画像処理エンジンはEXPEED 4。

感度はISO100〜25600。同様の有効画素数を持つD5300では、最高ISO12800+拡張でISO25600相当に対応していた。

シャッター速度は最高1/4,000秒。ストロボは1/200秒まで同調する。

ファインダーは視野率約95%、約0.82倍。アイポイント17mm。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。UHS-Iに対応する。

動画記録は最大1,920×1,080/60p。ステレオマイクを内蔵する。

バッテリーは「EN-EL14a」。CIPA基準の撮影可能枚数は820コマ。内蔵ストロボを発光しないなどの同社試験条件では約3,110コマの撮影が可能という。同じバッテリーを使用するD5300ではそれぞれ約600コマ、約2,000コマだった。

外形寸法と重量は124×97×70mm、470g(バッテリー、記録メディア込み)、420g(本体のみ)。

(本誌:鈴木誠)