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千村明路写真展「砂界 〜SHAKAI〜」

(大阪ニコンサロン)

作品は、茨城県神栖の海岸で4年の歳月をかけて向き合ってきた、砂に横たわる物達のドキュメンタリィ・ポートレートである。

漂着物とも投棄物とも知れず、空と海の間、白い風車の足元にただ静かに存在し、朽ち果て、忘れ去られ、知らぬまに砂の中や海の底へと消えて行くその姿と在り様は、環境破壊や海洋汚染といった社会問題の象徴、害悪そのものなのだろう。

だが作者は、眼の前で繰り広げられる移ろいの中にこそ眼を向けるべき美しさがあると確信し、撮影を続けてきた。

その砂浜も、2011年3月11日を境に私達の日々の生活同様、その風景を変えていったが、物達は以前と何ら変わること無く、写真という手段を使って対話をしてきた作者に、何がしかを語りかけて来るのである。その声無き声が今の時代においていったい何を伝えようとしているのか。本展では、その物達が語るメッセージを届ける。カラー25点。

(写真展情報より)

千村明路写真展「砂界 〜SHAKAI〜」

  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2013年4月25日(木)〜2013年5月1日(水)
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)