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キヤノン、広角端F1.8になった「PowerShot S120」

Wi-Fi対応。星空夜景、背景ぼかしモード搭載

 キヤノンは、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot S120」を9月中旬に発売する。直販価格は4万9,980円。

 東京、大阪、名古屋で開催する体験イベント「EOS 70D JAPAN PREMIER」の会場で実機を展示する。場所や日程はこちらを参照されたい。

 35mm判換算24-120mm相当F1.8-5.7の5倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。前モデルの「PowerShot S110」(2012年10月発売)の24-120mm相当F2-5.9より開放F値が明るくなっている。それに伴いボディの厚みが2.1mm増えたが、広角端F1.8以下のレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラの中では最薄としている。

 広角端F1.8のレンズを搭載するモデルは、オリンパスXZ-2(撮像素子は1/1.7型。以下同)、同XZ-10(1/2.3型)、キヤノンPowerShot G16(1/1.7型)、ソニーDSC-RX100および同M2(ともに1型)、ニコンCOOLPIX P330(1/1.7型)、PENTAX MX-1(1/1.7型)など。

 撮像素子は1/1.7型CMOSセンサー。有効画素数は約1,210万。通常時のISO感度はISO80-12800。12ビットRAW記録に対応する。

 また、映像エンジンはDIGIC 6を新搭載。連続撮影の高速化などを特徴とする。フル画素の連写速度は約12.1コマ秒で、6枚目撮影以降は記録メディアの容量一杯まで約9.4コマ/秒で撮影できるとしている。AF追従連写は約5.5コマ/秒。AF合焦速度は約0.1秒、撮影タイムラグは約0.13秒とそれぞれS110の約半分に短縮した。

 シャッタースピードは250〜1/2,500秒(全モードあわせて)。動画記録は最大1,920×1,080/60fps。静止画・動画ともにMFピーキング表示を可能とした。

 最短撮影距離(レンズ前)は広角側3cm、望遠側30cm。望遠端でシャッタースピード3段分の効果という手ブレ補正機構を備える。

 カメラ任せで複雑な設定なく撮影できるという3つの星空モードを搭載。「星空夜景」、「星空軌跡」は、カメラ本体を三脚にセットし、モード設定を行なうだけで撮影設定の自動調整するという。「星空インターバル動画」は、mp4形式の動画作成まで自動で行なう。

 加えて、被写体を浮き上がらせる効果を与える「背景ぼかし」モードをクリエイティブフィルターモード内に搭載。効果の強弱を3段階もしくはオートから選べる。

 HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影は、従来の「ナチュラル」一択に加え「油彩調」「ヴィンテージ調」など仕上がり効果を全5種類から選べるようになった。シーンによっては手持ちでも撮影できるとしている。

 液晶モニターは3型約92.2万ドットのタッチパネル式。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。

 バッテリーはリチウムイオン充電池「NB-6LH」。撮影可能枚数は約230枚。バッテリーチャージャーが付属する。

 外形寸法は100.2×59×29mm。重量は撮影時約217g、本体約193g。

 別売オプションとして、ソフトケース「CSC-S2」「CSC-S3」を用意する。

CSC-S2(オープンプライス)
専用のウォータープルーフケース「WP-DC51」もラインナップ

(本誌:鈴木誠)