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ペンタックス、1/1.7型センサー搭載の上位モデル「PENTAX Q7」
Q10と同寸。レンズ全7本と専用バッグ同梱の“コンプリートキット”も
(2013/6/13 10:04)
ペンタックスリコーイメージングは、Qマウントのレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q7」を7月5日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディキットが4万円前後、ズームレンズキット(02 STANDARD ZOOM付き)が5万円前後、ダブルズームキット(ズームレンズキット+06 TELEPHOTO ZOOM付き)が7万円前後、コンプリートキット(後述、1,000セット限定)が12万円前後の見込み。カラーはブラック、シルバー、イエロー。オーダーカラー受注サービス(後述)も実施する。
PENTAX QおよびPENTAX Q10の上位モデルにあたるQマウント機。従来の1/2.3型センサーに代わり、1/1.7型の裏面照射型CMOSセンサーを採用した。ボディサイズと重量はPENTAX Q10と同じ。
センサーの大型化により、撮影時に得られる画角は35mm判換算の約5.5倍相当(Q/Q10)から約4.6倍相当となった。例えば、27.5-83mm相当の標準ズームレンズ(02 STANDARD ZOOM)はPENTAX Q7装着時に23-69mm相当の画角になるとしている。フル画素記録時のアスペクト比は4:3で従来通り。
画像処理エンジン「Q ENGINE」は従来モデルからクロック周波数を10%向上。アルゴリズムの最適化とも合わせ、起動時間を約1秒に短縮したほか、撮影間隔などのレスポンスも向上したという。最高感度はISO12800が利用可能になり、低輝度でのAF性能も向上したとしている。
カスタムイメージ、デジタルフィルター、ボディ前面のクイックダイヤルを用いた「スマートエフェクト」、ボケコントロールといった機能を従来モデルから継承。3枚合成の「HDRモード」、最大9回の重ね合わせができる「多重露出」機能も搭載する。クイックダイヤルには、新たにAF/MF、フォーカスアシストON/OFF、NDフィルターON/OFFを割り当て可能とした。
ボディ内手ブレ補正機構「SR」は、最新のジャイロセンサー採用により性能が向上。約3段分の補正効果を得られるとしている。
動画記録は最大1,920×1,080/30fpsのH.264。スマートエフェクトを使用した動画撮影や、撮影中のAF作動も可能。
液晶モニターは3型46万ドット。表示アスペクト比は3:2。2軸の電子水準器を搭載。
Wi-Fi内蔵メモリーカード「Eye-Fi」連動機能を搭載。連写速度は最高5コマ/秒。
1,000セット限定で発売するコンプリートキットは、ブラック×ブラックのPENTAX Q7ボディに、ブラック塗装の01 STANDARD PRIMEおよび02 STANDARD ZOOM、通常カラーの03 FISH-EYE、04 TOY LENS WIDE、05 TOY LENS TELEPHOTO、06 TELEPHOTO ZOOM、07 MOUNT SHIELD LENSの計7本のレンズが付属する。
加えて、同キット専用の01用フード(ブラックカラー。通常品はシルバー)、02用の花形フード(新製品。既存フードは角形)、06用フード、PLフィルター「PENTAX-100」(01/02/06に対応)、カメラと全レンズを収納できるショルダータイプのカメラバッグ「O-CB133」を同梱する。化粧箱も専用のものを採用。
PENTAX Q7ボディのオーダーカラー受注サービスは、ボディ20色×グリップ6色で全120通りの組み合わせから、レギュラーカラーの3種類を除く117種類を選べる。ボディ単体、ズームレンズキット、ダブルズームキットが注文可能で、本体色がブラックとイエローの場合は同色のキットレンズ、それ以外のボディカラーにはシルバーカラーのキットレンズが付属する。オーダーカラーは6月13日に受注開始し、発売日はレギュラーモデルと同じ7月5日。納期は最短約2週間としている。
また、01 STANDARD PRIMEレンズでも全20種類(通常カラーのシルバー含む)のオーダーカラー受注サービスを実施。受注開始および発売日はPENTAX Q7と同じ。納期は最短約3週間程度としている。いずれもカタログもしくはWebサイトを利用して取扱店から注文する。
製品名 | PENTAX Q7 | PENTAX Q10 | PENTAX Q |
---|---|---|---|
撮像素子 | 1/1.7型裏面照射型CMOS | 1/2.3型裏面照射型CMOS | |
有効画素数 | 約1,240万 | ||
手ブレ補正 | センサーシフト式 | ||
ゴミ取り | 超音波振動による「DR II」 | ||
感度 | ISO100-12800 | ISO100-6400 | ISO125-6400 |
露出モード | プログラム自動露出、シャッター速度優先自動露出、絞り優先自動露出、マニュアル露出 | ||
測光方式 | TTL撮像センサー測光、分割測光、中央重点測光、スポット測光 | ||
シャッター速度 | 30-1/2,000秒(電子シャッター併用で30-1/8,000秒)、バルブ(レンズシャッター非搭載レンズは不可) | ||
液晶モニター | 3型約46万ドット | ||
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード | ||
連写速度 | 最大約5枚/秒 | ||
動画記録 | H.264(1,920×1,080ピクセル)など | ||
バッテリー | リチウムイオン充電池D-LI68 | ||
撮影可能枚数 | 約250枚(ストロボ発光50%)、約260枚(ストロボ発光なし) | 約250枚(ストロボ発光50%)、約270枚(ストロボ発光なし) | 約230枚(ストロボ発光50%)、約250枚(ストロボ発光なし) |
外形寸法 | 約102×58×33.5mm(吊り環、操作部材除く) | 約98×57.5×31mm(ホットシュー、操作部材除く) | |
重量 | 約200g(バッテリー、SDカード込み) |