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【フォトキナ】富士フイルム、「X-E1」「XF1」の説明会を開催


 富士フイルムは19日、フォトキナ2012にあわせて発表した新製品説明会をケルンメッセで開催した。

 今回発表された主な新製品は、レンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-E1」、レンズ一体型の「FUJIFILM XF1」および交換レンズ「XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS」、「XF 14mm F2.8 R」。

新モデルの概要 FUJIFILM Xシリーズのラインナップ

FUJIFILM X-E1は上位モデルと同等の画質で小型化を図る

 FUJIFILM X-E1は国内でも正式発表されており、11月に発売される。

Xシリーズの哲学を披露した 富士フイルム 電子映像事業部 商品部担当課長の上野隆氏

 商品企画を担当した富士フイルム 電子映像事業部 商品部担当課長の上野隆氏は、「これまでのXシリーズは好調。いままでは商品カテゴリーを上下に広げてきたが、今回の新製品投入で幅を広げたい」と話した。

FUJIFILM X-E1の4大特徴 最初から2色で展開するのはXシリーズ初

 FUJIFILM X-E1は、「FUJIFILM X-Pro1」と同じ撮像素子を採用しており、「FUJIFILM X-Pro1と全く同じ画が撮れる」(上野氏)とする。

 EVFは独自のチューニングを施したほか、メガネを掛けても見やすい光学系を採用したという。

日本製であることもアピールした FUJIFILM X-Pro1と同様の操作性を持たせたという
独自のカラーフィルター配列であるX-Trans CMOSセンサーを採用 同センサーは最終的にノイズの少ない画像を撮影できるとする
EVFは見やすさを重視した設計とした 視度補正も可能
最速0.1秒のAFを謳う AF高速化はソフトウェア面とレンズの改良の結果だとする
インナーフォーカスだが画質にもこだわったとする
多くのアクセサリーを用意する ハンドグリップや専用ケースもラインナップ
ハンドグリップを装着したところ 専用ケースは付けたままでバッテリーや記録メディアの交換が可能。

小型化を重視したXF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 XF 18-55mm F2.8-4 R LM OISは、XFマウント初となるズームレンズ。開放F2.8-4と明るめながら小型サイズを実現したとする。画質に関しては「単焦点レンズ並みの描写を目指した」(上野氏)という。

XF 18-55mm F2.8-4 R LM OISの主な特徴 レンズ構成など
FUJIFILM X-E1に装着したところ
比較的明るいF値ながら、他社製品と比べてサイズや重量を抑えたとしている マウントの内側まで後玉が入り込む設計にすることで小型化を実現。この設計手法もミラーレスならではだとする
AFは0.1秒を謳う モーター2個による光学式手ブレ補正機構を備える
FUJIFILM X-Pro1で使用した場合の説明。望遠側ではマニュアル操作でファインダー倍率を上げることができる

XF 14mm F2.8 Rは歪曲収差ほぼゼロ

 一方のXF 14mm F2.8 Rは、35mm判換算で21mm相当になる超広角レンズ。まだ実働モデルはなく、説明会にはモックアップが展示された。

XF 14mm F2.8 Rの特徴 レンズ構成

 上野氏は、「21mm相当クラスで最短撮影距離18cmは、最も短いのではないか」としていた。

モックアップ(以下同)
FUJIFILM X-E1に装着したところ
歪曲収差がほぼ無いためデジタル補正は行なっておらず、より高画質になるという
ピントリングのスライドでAF/MF切り替えを行なう
MFモードでは距離指標が現れる AFモードにすると距離指標が隠れる
被写界深度目盛りも設けた FUJIFILM X-Pro1で使用した場合の光学ファインダー表示。パララックス補正は動作しない

レンズが沈胴可能になったFUJIFILM XF1

 2/3型EXR CMOSセンサーを搭載するコンパクトデジタルカメラ。本機のみ国内発売は未定となっている。

“新プレミアムコンパクト”として訴求する 富士フイルム 電子映像事業部 商品部の大石誠氏

 企画を担当した富士フイルム 電子映像事業部 商品部の大石誠氏は、「コンパクトデジタルカメラを求める人はなお増えており、FUJIFILM XF1がその解になるのではないか。アルミボディと革のが高い質感を与える。女性や比較的若い男性を含めた方に使って欲しい」と説明した。

3色をラインナップする(ハンドストラップとケースはオプション)
モードダイヤルも装備 広角端は開放F1.8と明るい。望遠端は同F4.9
レンズ構成。前玉に大偏肉タイプを採用 新コーティング「HT-EBC」を前玉のフロント側を含めレンズの全面に施した。斜め入射光の反射も抑えるという

 レンズ鏡胴は3つのポジションに設定できるようになった。スタンバイから鏡胴リングを回すと電源が入りシューティングスタイルになる。

 一方、スタンバイからレンズを押し込むとさらに沈胴する。この状態ではポケットなどに仕舞いやすくなる。

 従来機「FUJIFILM X10」は、FUJIFILM XF1でいうとスタンバイとシューティングスタイルを切り替える方式だった。ポータブルスタイルになるのがFUJIFILM XF1の新機能となっている。

 ただ、ポータブルスタイルでも完全に沈胴するわけではなく、鏡胴が数mm出た状態となる。

 なお、各レンズポジションの切り替えは手動。ズーム操作はFUJIFILM X10と同様マニュアル方式。

新たにレンズ収納薄型スタイルを実現した 左から、シューティングスタイル、スタンバイ、ポータブルスタイル
レンズとセンサーの摺り合わせを行なったとしている エフェクト機能も搭載した
4EVと薄暗い場所でも比較的早いAF速度だとしている 拡張ファンクションボタンを押すことで、背面ボタンを別機能のボタンとして使用できる。割り当てカスタマイズも可能
本体と同色のケースとハンドストラップもオプションで用意する

デザインコンセプト“X-DNA”を定義

 デザインを担当した富士フイルム デザインセンサーの今井雅純氏によるプレゼンテーションも行なわれた。

“X-DNA”の考えを披露した
X-DNAは、富士フイルムそのものだとする 富士フイルム デザインセンサーの今井雅純氏

 今井氏はXシリーズに共通する“X-DNA”のコンセプトを説明。「このカメラで撮りたいという感覚を持てるカメラ。例え撮影しなくても、首から提げて持ち歩きたくなる製品を目指した」とする。

FUJIFILM X-E1のイメージ
ボディ全面の曲線にこだわったという サイズの考え方
FUJIFILM X-Pro1から小型化を図った FUJIFILM X-Pro1(左)とのサイズ比較
ダイヤルは金属削り出しパーツを採用 より撮影に集中できる操作性を実現したという
マニュアルのみならず、オート撮影の楽しみも提案する
ポップアップストロボを装備
FUJIFILM XF1は、愛でられるカメラとしてのデザインにしたという

 続いて、FUJIFILM X-E1のデザインについての説明があった。

FUJIFILM X-E1でXシリーズの魅力を広く伝えたいとする
デザインの大きなコンセプト ボディを直線で仕上げた
ボディやレンズ鏡胴にはサンドブラスト、レコード挽き、スピン目といった金属の魅力を引き出す仕上げを施した
胴巻きに黒以外を使用するのはXシリーズでは初めて ブラウンのみテクスチャを他色と変えている
革部分を変えた17種類のモックアップを用意しブースで人気投票を実施している。人気の高かったスタイルは製品化を検討する FUJIFILM X-Pro1(左)およびFUJIFILM X-E1(右)とのサイズ比較

欧州はコンパクト不振もレンズ交換式が伸長

 最後に欧州市場の動向について、フジフイルムヨーロッパ副社長の山口豊氏から説明があった。

富士フイルムヨーロッパ副社長の山口豊氏

 「ギリシャ発の経済悪化は南欧から広がっており、小売りや写真業界にも強く影響を及ぼしている。特に主戦場であるコンパクトデジタルカメラ事業自体が後退している。2012年1月から現在までで対前年比15%減の売上で、非常に大きな後退」と現状を話した。ロシアや東欧も順調だったが、ここに来て若干の落ち込みがみられるとのこと。

 一方でレンズ交換式カメラは伸びており、欧州市場では3割増という。ノンレフレックス(ミラーレス)機の普及はレンズ交換式カメラのうち10%台中盤だという。

 富士フイルムとしての欧州でのシェアは13%で、ロシアや東欧でも同程度のシェアという。Xシリーズは順調に立ち上がっており、そのうち「FUJIFILM X-S1」が好評でシェアアップに貢献したとしている。





(本誌:武石修)

2012/9/21 00:00