ペンタックス、解像感とAF性能を向上した「PENTAX Q10」


 ペンタックスリコーイメージング株式会社は、Qマウントを採用するレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q10」を10月中旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はQ10ボディが3万円台半ば、「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」(35mm判換算27.5-83mm相当、F2.8-4.5)をセットにしたQ10ズームレンズキットが5万円程度の見込み。

ズームレンズキット(シルバー)ズームレンズキット(ブラック)
ズームレンズキット(レッド)

 また、ズームレンズキットに同時発表の望遠ズームレンズ「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」(35mm判換算83-249mm相当、全域F2.8)を加えたQ10ダブルズームキットを11月上旬に発売する。店頭予想価格は7万円程度の見込み。

ダブルズームキット(シルバー)ダブルズームキット(ブラック)
ダブルズームキット(レッド)

 全100種類のオーダーカラー受注サービスも行なう。

 旧HOYA株式会社PENTAXイメージングシステム事業部が2011年8月に発売した「PENTAX Q」シリーズの最新モデル。新しい裏面照射型CMOSセンサーの採用やアルゴリズムの改良により基本性能を向上した。解像感を高めたほか、暗所・望遠撮影時のAF高速化も図ったという。撮像素子の有効画素数は約1,240万でPENTAX Qと同じだが、低消費電力化により、撮影可能枚数をPENTAX Qから20枚増やしている。感度はISO100〜ISO6400。

 ボディ20色・グリップ5色の100通りの組み合わせから選べるオーダーカラー受注サービスも実施。ボディ外装を樹脂製としたことで、塗装の自由度を高めたという。グリップ感やクイックダイヤルの回しやすさも向上したとしている。

 ダイヤルを回してフィルター効果を選ぶ「スマートエフェクト」や、ぼけ効果エフェクトを加える「ボケコントロール」、複数画像を重ね合わせる「HDR」機能を引き続き利用可能。

 動画記録は最大1,920×1,080ピクセル/30fpsのH.264。背面OKボタンで動画撮影中のAF作動が可能。HDMIマイクロ端子を備える。ボディ内手ブレ補正機構「SR」、ガイドナンバー7(ISO200・m)の内蔵ストロボも引き続き搭載する。

 液晶モニターは3型約46万ドット。リモコン受光部を本体の前面・背面に装備した。

シルバー
ブラック
レッド

 

PENTAX-01 STANDARD PRIMEを装着したところ(シルバー)
PENTAX-01 STANDARD PRIMEを装着したところ(ブラック)
PENTAX-01 STANDARD PRIMEを装着したところ(レッド)

 同日発表の「Kマウントレンズ用アダプターQ」にも対応する。

 専用カメラケース「O-CC131」を10月中旬に発売する。店頭予想価格は3,000円台半ば。

O-CC131(ホワイト)
O-CC131(ブラック)
O-CC131(レッド)

【11時45分】記事初出時「シーンモードには『フォレスト』、『テーブル』といったシーンを追加している」と記述していましたが、どちらもPENTAX Qから継承したもので、搭載シーンモードはPENTAX Qと同様でした。お詫びして訂正いたします。

製品名PENTAX Q10PENTAX Q
撮像素子1/2.3型裏面照射形CMOS(新型)、有効約1,240万画素1/2.3型裏面照射形CMOS、有効約1,240万画素
手ブレ補正撮像素子シフト式
ダストリムーバル超音波振動による撮像素子クリーニング機能「DR II」
感度ISO100-6400ISO125-6400
露出プログラムプログラム自動露出、シャッター速度優先自動露出、絞り優先自動露出、マニュアル露出など
測光方式TTL撮像センサー測光、分割測光、中央重点測光、スポット測光
シャッター速度30-1/2,000秒(電子シャッター併用で30-1/8,000秒)、バルブ(レンズにより不可)
液晶モニター3型約46万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度最大約5枚/秒
動画記録MPEG-4 AVC H.264(1,920×1,080ピクセル)など
バッテリーリチウムイオン充電池D-LI68
撮影可能枚数約250枚(ストロボ発光50%)、約270枚(ストロボ発光なし)約230枚(ストロボ発光50%)、約250枚(ストロボ発光なし)
外形寸法約102×58×33.5mm(吊り環、操作部材除く)約98×57.5×31mm(ホットシュー、操作部材除く)
質量約180g(本体)
約200g(バッテリー、メモリーカード含む)
約180g(本体)
約200g(バッテリー、メモリーカード含む)



(本誌:鈴木誠)

2012/9/11 10:09