サムスン、ミラーレスデジカメ第2弾「NX100」


 サムスンは14日、レンズ交換式デジタルカメラ「NX100」を発表した。米国での発売は10月。本体カラーはブラック、ブラウン、ホワイト。

ブラックブラウン

 2010年3月に海外で発売したレンズ交換式デジタルカメラ「NX10」に続くNXシリーズ第2弾。独自のカメラマウント「NXマウント」を採用する。撮像素子は有効1,460万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー。背面には3型有機ELモニターを備える。

 NX10との相違点は、EVFをオプションとし、内蔵ストロボを装備しない点。感度はNX10の最高ISO3200に対して、拡張設定でISO6400まで増感可能になった。

 新機能として、装着したレンズによりカメラの設定を最適化する「Lens Priority Mode」を備えた。交換レンズに合った各種シーンモードをレンズ側の操作で設定できる。たとえば広角レンズであれば、風景に沿ったシーンに限定する事で、ユーザーがシーンモードを選びやすくなるという具合。カメラのダイヤルを「i」に合わせることで利用できる。レンズが対応しているシーンモードは、交換レンズの取り付け指標部分にアイコンで表示している。

 再生モード中に、撮影画像にエフェクトをかけられる「Smart Filter」も新機能。「vignette」、「soft focus」、「fish-eye」、「miniture」といったエフェクトを用意する。

 さらに、交換レンズ連動機能として、「i-Function」に対応した。交換レンズ側に備えたi-Functionボタンを押すことで、カメラ側の設定を最適化する機能。具体的には、PASMモード時に、シャッター速度、絞り値、ISO感度、露出補正、ホワイトバランスの5つのうち、そのモードで変更可能なものをレンズ側の操作でコントロール可能。i-Functionボタンを押す度に設定できる項目が変化し、フォーカスリングを回して設定する。

 このほか、1,280×720ピクセル、30fpsの動画記録機能やダスト対策機能「Super Sonic Drive」を装備している。NX10同様、16カ国語に対応するが、日本語は含まれない。

 対応メディアはSDHC/SDメモリーカード。電源はNX10と同じく「BP1310」。

 本体サイズは120.5×71×34.5mm。重量は282g(バッテリー、メモリーカード含まず)。

 外付けEVFは300×224ピクセルの20.1万ドット。視野率約98%、外形寸法49.7×29.7×38.5mm、重量約23g。

 また、GPSモジュール「GPS10」の装着が可能で、撮影画像にジオタグ情報を付加することもできる。GPS10は端4電池2本で約13時間動作する。128MBの内蔵メモリーを搭載。GPS10の外形寸法は53×66×31.8mm。

 NX100の発表に伴い、標準ズームレンズ「20-50mm F3.5-5.6 ED」と広角パンケーキレンズ「20mm F2.8」に加え、18-200mmの高倍率ズームレンズと60mmのマクロレンズも同時発表した。このうち、20-50mm F3.5-5.6 EDはキットレンズとして提供する。20mm F2.8は近日中にアナウンス予定。60mmのマクロレンズは2011年上半期にアナウンスするとし、2011年下半期には、18-200mmの高倍率ズームレンズに加え、16mm、85mm、16-80mmという3本のレンズも発表予定という。

【2010年9月15日】NX100の有機ELモニターの解像度に関して、正しくはNX10と同じく約61.5万ドットです。また、「Lens Priority Mode」は、カメラが最適な最適な設定を行なうのではなく、レンズ側で各種シーンモードを設定できる機能と記述を改めました。さらに「i-Function」ボタンについて、設定可能な項目と、設定手順について追記しました。



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2010/9/14 19:58