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パナソニック、「LUMIX DMC-G2」の発表会を開催

〜14mm F2.5など新レンズの発売時期も決定

 パナソニックは9日、レンズ交換式デジタルカメラ「LUMIX DMC-G2」の関係者向け発表会を有明のパナソニックセンター東京で開催した。

DMC-G2 3色を用意する
会場の様子

 DMC-G2は既報の通り、同社マイクロフォーサーズの初号機「LUMIX DMC-G1」の後継モデル。4月28日に発売する。DMC-G2の詳細は別記事を参照されたい。ここでは、発表会の模様をお伝えする。

 なおDMC-G2は、11日からパシフィコ横浜で開催するカメラ関連イベント「CP+2010」で展示する。

「デジタル一眼で国内20%のシェアを目指す」

パナソニックデジタルAVCマーケティング本部 本部長の西口史郎氏

 冒頭、パナソニックデジタルAVCマーケティング本部 本部長の西口史郎氏が挨拶した。

 これまでに発売したマイクロフォーサーズ機「LUMIX G」で、女性層の取り込みに成功し一気に幅を広げたとした。女性に高く支持された要因としては、小型軽量な点と、“おまかせキレイ”といった簡単撮影機能があると分析。LUMIX Gシリーズのユーザーのうち、3割を女性が占めるという。このような背景からマイクロフォーサーズの国内シェアは2割近くに達し、存在感を増しているとした。

 しかしながら、まだレンズ交換式デジタルカメラを持つことを躊躇している女性も多いとする。「これまでの、“大きい”や“重い”といった声はマイクロフォーサーズとして解決した。今回のDMC-G2ではタッチパネルを搭載して簡単に使えるようにした。現在、タッチパネルは日常生活に欠かせないデバイス。簡単操作で、幅広い方に使っていただきたい」と話した。


レンズ交換式デジタルカメラの市場は再び伸び始めた LUMIX Gの2大コンセプト
マイクロフォーサーズのシェアは17%に 単身者女性は“カメラ好き”だった。特に若い世代で顕著という
さらにユーザーを広げるため、DMC-G2ではタッチパネルで操作をより簡単にした 約8割がタッチパネルを使いやすいと回答したという

 西口氏は、「今年でLUMIXは10周年を迎えた。コンパクトデジタルカメラでは後発だったが、コンパクトデジタルカメラではトップグループにはいることができた。デジタル一眼カメラでもトップブランドを目指したい」と抱負を語った。2010年の国内シェア目標は、コンパクトデジタルカメラとレンズ交換式デジタルカメラそれぞれで20%としている。

LUMIX Gシリーズのラインナップ 2010年は、レンズ交換式デジタルカメラで国内2割のシェアを目指す

LUMIX Gシリーズ第2章の幕開けを宣言

パナソニックAVCネットワークス社DSCビジネスユニット ユニット長の北尾一朗氏

 続いて、パナソニックAVCネットワークス社DSCビジネスユニット ユニット長の北尾一朗氏がDMC-G2のコンセプトなどを説明した。

 「DMC-G2は、LUMIX Gシリーズ第2章の幕開けを飾るもの。タッチパネルによる新感覚の操作で、“遊べる一眼”になっている」と紹介。北尾氏は、さまざまな機能を使いこなす必要があるレンズ交換式デジタルカメラにこそタッチパネルが必要と力説。また、高速なコントラストAF技術を持つパナソニックだからこそタッチパネルと組み合わせることができたとアピールした。

 例えば背面液晶モニターで、メイン被写体にタッチするだけでAFを合わせてシャッターが切れる。また、AFポイントも自由に触れて操作できる。また、ピントの拡大機能もタッチで可能。マウントアダプターでマニュアルレンズを使う場合にもタッチ操作により、従来に比べて操作ステップが減ることから利便性が向上するとしている。


液晶モニターにタッチするだけでピント位置を選択できる タッチシャッターとフリーアングル液晶モニターにより、自由なアングルでの撮影ができるとした
マイカラーモードも引き続き搭載 レンズ交換式デジタルカメラでは初となる超解像技術を搭載
ISO6400での撮影が可能になった パナソニックが持つブラックボックス技術を詰め込んだ

 DMC-G2の撮像素子は「LUMIX DMC-GF1」と同じものを採用している。約144万ドット相当のEVFを搭載するが、従来よりもトーンを下げてギラギラ感を低減した。光学ファインダーにより近い見えにしたという。

 これまでレンズロードマップにあった3本の新レンズについても具体的な発売時期が決定した。「8mm F3.5 Fisheye」を2010年夏に、「14mm F2.5」のパンケーキレンズと「HD 100-300mm F4-5.6 MEGA O.I.S」を2010年秋にそれぞれ発売する。

これまで2010年発売としていた新レンズの発売時期が決定 8mm F3.5 Fisheye
14mm F2.5 HD 100-300mm F4-5.6 MEGA O.I.S

ほぼすべてのフォーサーズレンズでAFが可能に

 海外で発表済の「LUMIX DMC-G10」が未発表だった点について、パナソニックDSCビジネスユニット企画グループ開発企画チーム参事の井上義之氏は、「国内での発売は、今のところ未定。市場を慎重に見ながら判断したい」とした。

 なおDMC-G2からは、オリンパス製を含めたほぼすべてのフォーサーズレンズ(マウントアダプター使用)でシングルAFが可能になっている。ただ井上氏によれば、LUMIX Gシリーズの従来機種にファームウェアアップデートのみで先のAF機能を持たせることは難しいという。

 またDMC-G2の新機能として連写の「M」モード時に、ライブ画像も表示されるようになった。これまではプレビュー画像の表示のみだった。なお、「H」モードでは従来通りプレビュー画面のみの表示になる。

DMC-G2
新たにおまかせiAボタンを新設した フォーカスモードとフォーカスエリアのダイヤルは2重式
タッチシャッターのモード。ここで画面に触れると自動的にシャッターが切れる フォーカス位置もタッチ操作で自由に移動できる
タッチシャッターの操作方法
DMC-G2の分解モデル メイン基板
搭載したLive MOSセンサー SSWFフィルター

 サムスンやソニーがミラーレスのレンズ交換式デジタルカメラに参入することに対しては、「他社がマウントを変えてまでミラーレス陣営に来ている。ミラーレスはまだまだ可能性があるという証拠。ほかのミラーレスマウントが、どれだけ本格的なレンズを投入できるかは気になるところ。ソニーのミラーレス機は、αマウントとどれだけの互換性を持たせてくるのかに興味がある」(井上氏)とした。

 マイクロフォーサーズの優位点については、「レンズラインナップなど、マイクロフォーサーズシステム全体といえる」(井上氏)。今後ミラーレス機がレンズ交換式デジタルカメラの主流になるのか? の問いには「参入メーカーがさらに増えてくるかどうかにかかっている」(井上氏)と答えた。

 3D対応デジタルカメラについては、「具体的な商品化は未定だが、研究はしている」(井上氏)という。ただ、「一眼画質はボケを活かした描写が楽しめるが、3D写真はパンフォーカスの必要がある。まずはその乖離している部分を解決しなければならない」(井上氏)と問題点を話した。

 新キットレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」は、DMC-G2のキット用に新開発したレンズ。現時点では単体発売の予定はない。これまでの「LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」も継続して販売する。

LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. プラスチックマウントを採用した
LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.を装着したところ
望遠端時 レンズ構成

 今回の14-42mm F3.5-5.6では、軽量化とコスト削減のためプラスチックマウントを採用している。また、望遠端の焦点距離が3mm短くなっているが、「トータルでの性能を考慮したため。画質は14-45mm F3.5-5.6と同等」(井上氏)とする。

 14-42mm F3.5-5.6は手ブレ補正切替えスイッチが省略されており、DMC-G2の本体で手ブレ補正機構のON/OFFを切替えるようになった。従来のLUMIX Gシリーズでも14-42mm F3.5-5.6を装着できるように、手ブレ補正機構の切り替えを本体で行なえるファームウェアを公開する予定という。それに伴い、今後発売するマイクロフォーサーズレンズには手ブレ補正切替えスイッチを搭載しない方向になるという。

ショルダーストラップに新製品となる「DMW-SSTG6」を追加する。細身で斜めがけに対応するロングバージョン。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,000円前後の見込み SDHC/SDメモリーカード経由でディーガとの連携をアピール
引き続きプロモーションには、樋口可南子さんら“女流一眼隊”を採用する 会場では女流一眼隊からのビデオメッセージを流した
会場となったパナソニックセンター東京



(本誌:武石修)

2010/3/9 20:07