パナソニック、タッチパネル搭載のマイクロフォーサーズ機「DMC-G2」を海外発表

~AVCHD Liteに対応。下位モデル「DMC-G10」も

 パナソニックは7日、海外でマイクロフォーサーズ規格のレンズ交換式デジタルカメラ「LUMIX DMC-G2」および「同DMC-G10」、交換レンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」の3製品を発表した。いずれも国内での発売は未定。

LUMIX DMC-G2

 レンズ交換式デジタルカメラで初というタッチスクリーンを搭載した機種。欧州ではブラック、レッド、ブルーの3色を用意する。

LUMIX DMC-G2(ブラック)LUMIX DMC-G2(レッド)
LUMIX DMC-G2(ブルー)

 撮影時にタッチパネルによるAFポイント設定やシャッター操作が可能。AFポイントの移動やサイズ変更、追尾する顔の選択などを行なえる。また、動画記録中のフォーカス移動にもタッチフォーカスを利用することができる。

 また、絞り値とシャッタースピードの設定や、露出補正もスライド操作で可能。クイックメニューやホワイトバランスの設定変更も行なえる。ほかにも、構図のガイドラインやヒストグラムは画面上の任意の位置にドラッグで移動することができる。MFアシスト(拡大表示)の範囲移動もドラッグ操作に対応した。

 動画記録の新モードとして「モーションピクチャーPモード」を搭載。静止画撮影のP(プログラムAE)モードのように、動画記録中でも背面ダイヤルの操作で被写界深度のコントロールが可能になった。また、動画撮影モードにもシーン認識機能の「iA」モードを搭載。自動追尾AFや顔検出AEのほか、被写体をタッチすることで自動的にポートレートやマクロなどのシーン認識を行なうという。ボディ上面にiAモードボタンを新たに搭載した。

 動画記録フォーマットはAVCHD Liteに準拠。最大1,280×720ピクセルのMotion JPEG記録にも対応する。音声の収録には内蔵モノラルマイクおよび外部マイク端子(ステレオミニ)を利用可能。録画開始ボタンをシャッターボタンの後ろに備えた。

 撮像素子は有効1,210万画素のLive MOSセンサー。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジンHD II」を搭載。感度はISO100~6400。静止画、動画ともに高画質化技術の「超解像技術」に対応する。

 液晶モニターは3型46万ドット。フリーアングル機構を引き続き搭載する。EVFは144万ドット。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカードに加え、SDXCメモリーカードにも対応した。

 本体サイズは124×42.7×83.6mm。本体重量は約371g。


LUMIX DMC-G10

LUMIX DMC-G10

 「ビューファインダー付きのレンズ交換式デジタルカメラで最軽量」という336gのボディを特徴とする。カラーはブラックのみ。

 同時発表のDMC-G2との主な違いは、液晶モニターを3型46万ドットの固定式(タッチパネル非搭載)、EVFを約20万ドットとしたこと。タッチ操作に関する機能は利用できない。

 また、動画記録は最大1,280×720ピクセル/30fpsのMotion JPEGのみ対応。「モーションピクチャーPモード」は搭載しない。外部マイク端子は非搭載。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。

 本体サイズは124×39.2×83.6mm。本体重量は336g。



LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.

LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.

 DMC-G2およびDMC-G10のレンズキットに含まれる標準ズームレンズ。35mm判換算の焦点距離28~84mmをカバーする。

 レンズ構成は9群12枚(非球面レンズ1枚を含む)。絞り羽根は7枚の円形。最短撮影距離は0.3m。最大撮影倍率は0.32倍。フィルター径は52mm。サイズは60.6×63.6mm(最大径×全長)。重量は165g。

【2010年3月9日】LUMIX DMC-G10について解説した箇所「レンズ交換式デジタルカメラで最軽量」を「ビューファインダー付きのレンズ交換式デジタルカメラで最軽量」に改めました。

(本誌:鈴木誠)

2010/3/8 14:33