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カメラグランプリ2017贈呈式が開催

オリンパスが三冠受賞

カメラ記者クラブは6月1日、「カメラグランプリ2017」の贈呈式を都内で開催した。

既報の通り、カメラグランプリ大賞は「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」、レンズ賞はオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」、あなたが選ぶベストカメラ賞は「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」で、オリンパスが三冠を達成した。

また、カメラ記者クラブ賞はニコン「D500」、「FUJIFILM GFX 50S」がそれぞれ受賞した。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(大賞、あなたが選ぶベストカメラ賞)

挨拶したオリンパス株式会社 執行役員 映像事業ユニット長の半田正道氏は、「7年前のE-P1以来の大賞受賞。ここ3年は2番手で、今年もはらはらしていた。みんなで受賞を祝いたい。カメラの縮小傾向にあるが、だからこそ製品での貢献が大切と考えている。ユーザー目線の製品を出して行きたい」と述べた。

オリンパス株式会社 執行役員 映像事業ユニット長 半田正道氏(右)

オリンパス株式会社 画像システム開発本部 画像システム開発2部 3グループ グループリーダーの日暮正樹氏は「他社の一眼レフカメラのAFをベンチマークとしていたが、特定の場面では歴然とした差があった。アルゴリズムの改善だけでは駄目だと考え、途中でセンサーや画像処理などハードウェアの設計変更を行った。また製品の立ち上げでも製造現場に無理をお願いしたこともAFの性能向上に繋がった。普段は厳しい品質保証部門からも褒められた。開発側としてはここで満足せずにさらに進んでいきたい」とコメントした。

オリンパス株式会社 画像システム開発本部 画像システム開発2部 3グループ グループリーダーの日暮正樹氏(右)

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO(レンズ賞)

オリンパス株式会社 光学システム開発本部 光学システム開発3部 2グループ グループリーダーの島崎泰成氏は「去年はM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROでレンズ賞を受賞し、2年連続の受賞となった。これは開発方針が受け入れられているということで意義のあること。12-100mmは最初から企画があったわけではなく、企画部門と開発部門とのキャッチボールの中で生まれた。今までに無いレンズにしたかったので24-70mmと70-200mmを1本にすることを議論した。苦労したのは2群の両面非球面レンズに実績の無い硝材を使ったこと。性能実現のためにはこれしか無いとの結論になり、製造現場と時間をかけて実現した」と述べた。

オリンパス株式会社 光学システム開発本部 光学システム開発3部 2グループ グループリーダーの島崎泰成氏(右)

ニコンD500(カメラ記者クラブ賞)

株式会社ニコン 映像事業部 開発統括部 第一設計部 部長の村上直之氏は、「D300の発売はD3と同時だった。ではD4と同じ時になぜD400の投入がなかったのか? 当時DXフラッグシップ機の開発は進めていたがD7000シリーズも並行して開発しており、D7000シリーズとD400を比べたときに差別化が難しく、時期尚早と判断して見送った。一方D5はAFを一新しており、このAFシステムを使えば魅力のあるDX機ができるのではと考えた。D5のAFセンサーは世界最大のAFセンサーだったが、カメラのメカを見直すことでD500に搭載した。次はD6とD600ということになるが、D600という名前は使ってしまった。これは次のDXフラッグシップ機を考えていないわけでは無く、開発は続けていく」と語った。

株式会社ニコン 映像事業部 開発統括部 第一設計部 部長の村上直之氏(右)

FUJIFILM GFX 50S(カメラ記者クラブ賞)

富士フイルム株式会社 光学電子映像事業部 マネージャーの大石誠氏は、「個人的に開発で一番苦労したのは、EVFチルトアダプターではないかと思っている。2年ほど前にニューヨークで写真家に聞いた『昔は中判カメラが楽しかった。それはウエストレベルで撮れたから。デジタルでも同じようにできたらどんなに良かったか』という声。そこでこのアダプターの開発を始めたが、当初は厚みがかなりあり、重さも300~400g。これを付けたら小形軽量のミラーレスカメラの意味が無くなってしまう代物だった。小型化を進めた結果、最終的には160gになりミラーレスカメラの性能を拡張させるアクセサリーになった」と話した。

富士フイルム株式会社 光学電子映像事業部 マネージャーの大石誠氏(右)

本誌:武石修