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カメラグランプリ2017大賞は「OM-D E-M1 Mark II」

レンズ賞「12-100mm F4 PRO」など、オリンパスが三冠

カメラグランプリ2017実行委員会は5月19日、「カメラグランプリ2017」の各賞を発表した。大賞、レンズ賞、あなたが選ぶベストカメラ賞で、オリンパスが三冠となった。

選考対象製品は、2016年4月1日~2017年3月31日に発売されたもの。写真・カメラ専門媒体の担当者によるカメラ記者クラブ(1963年9月発足)が主催し、カメラグランプリ実行委員会の運営のもと、総勢49名の選考委員が組織された。

カメラグランプリ2017大賞

2016年4月1日~2017年3月31日に発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ1機種を選ぶ賞。選考委員の投票により、オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」に決まった。

高い連写性能に加え、AF性能アップによる動体追従性の向上、強力な手ブレ補正機構、防塵・防滴性能などを兼ね備え、プロ/アマ問わず幅広いシーンで使える点が評価された。

レンズ賞

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」が受賞。

高倍率ズームレンズながら高い描写性能を持ち、OM-D E-M1 Mark IIとの組み合わせでは最大でシャッタースピード6.5段分の補正効果を得られるなど、被写体や撮影場所を選ばない点が評価された。

あなたが選ぶベストカメラ賞

読者のWeb投票(2017年3月18日~4月9日)によって決まる賞。オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」が受賞した。

投票者のコメントでは、一眼レフに負けない動体追従性能、手ブレ補正機構の強力さ、これからのカメラの方向性を見せた点が、主な投票の理由となっている。

カメラ記者クラブ賞

カメラ記者クラブ会員の合議により、大賞受賞製品を除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品を選ぶ賞。ニコン「D500」と富士フイルム「GFX 50S」が選ばれた。

D500は、D5から継承したAFセンサーなど充実の基本装備を持ちながら、一般ユーザーでも手の届く価格帯で発売。外装やファインダーの品位など高級機と呼ぶにふさわしいカメラに仕上がり、一眼レフカメラの魅力を改めて感じさせる点が評価された。

GFX 50Sは、中判フィルムカメラを長年作ってきた富士フイルムの伝統と最新技術が結実した1台。APS-CのXシリーズカメラで培った経験による高い完成度と共に、中判ミラーレスカメラという新ジャンルを世に広く知らしめた点が評価された。

本誌:鈴木誠