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ソニー、積層型フルサイズCMOS搭載の「α9」を海外発表
ブラックアウトのない秒20コマ連写 大容量バッテリー採用
2017年4月20日 01:50
ソニーは4月19日、Eマウントのミラーレスカメラ「α9」(ILCE-9)を米国で5月に4,500ドルで、ヨーロッパで6月に4,500ポンド、5,300ユーロで発売すると海外発表した。日本での発売に関する情報はまだない。
追記:その後のソニーα9関連記事
- 日本でも発表されました:ソニー「α9」、日本で5月26日発売。約50万円(4月21日13時公開)
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世界初となる35mmフルサイズの積層型CMOSセンサー「Exmor RS」を採用。有効画素数は約2,420万。感度はISO100〜51200(拡張でISO50〜204800相当)。14bit RAWで記録できる。動画機能は4K記録や120fpsのフルHD記録が可能。
センサーシフト式の5軸手ブレ補正も引き続き搭載する。最大効果はシャッタースピード5段分。
メモリー一体型の積層型CMOSは、α7 IIに搭載された表面照射型CMOSに比べ最大20倍の読み出しスピードとしている。
AE/AF追従で秒20コマの連写が可能。撮影コマ間のブラックアウトもないという。UHS-IIカード使用時は、RAWで連続241枚まで撮影可能。
画面内の93%をカバーする、693点の像面位相差AFに対応。AE/AF追従の演算は1秒間に60回。コントラストAFと組み合わせた「ファストハイブリッドAF」は、α7R IIより25%速くなったという。
シャッター速度は最高1/8,000秒。シンクロ速度は1/250秒。
高速読み出しでローリングシャッター歪みを抑えつつ、最高1/32,000秒の無音撮影を実現した「アンチディストーションシャッター」に対応。1型積層型CMOSセンサー搭載のRXシリーズに先行搭載されていた機能で、シャッターユニットの動作による音と振動を完全に排除できる。
EVFは約369万ドットの有機EL。ソニーの内蔵EVFで過去最高の解像度という。輝度は最大でα7R IIの2倍。フレームレートは60fpsか120fpsを選べる。接眼光学系も両面非球面レンズなどを用いた0.78倍とした。ツァイスT*コーティングも施されている。
プロ向けの仕様として、イーサネット端子(有線LANポート)、デュアルSDスロット(片方はUHS-II対応SD、もう片方はUHS-I対応SDとメモリースティックDuo対応)、大容量バッテリーを採用。
バッテリーは従来のWバッテリーに比べて2.2倍の容量だというZバッテリー(NP-FZ100)になった。引き続きUSB充電に対応。撮影可能枚数は約480枚(EVF)、約650枚(背面モニター)。
また操作面では、AFエリア選択に使えるマルチセレクタージョイスティックを搭載。ドライブモードダイヤルとフォーカスモードダイヤルがカメラ上部に独立し、親指AF向きのAF-ONボタンも備わる。
3型144万ドットの背面チルトモニターはタッチパネル式となり、タッチAFにも対応した。
Wi-Fi/NFC/Bluetooth機能を内蔵。スマートフォン連携による各種機能を利用できる。
外形寸法は約126.9×95.6×63mm。重量は約673g(バッテリー、記録メディア込み)。参考までに発売済みのα7R IIは約126.9×95.7×60.3mm、約625g。
別売アクセサリーとして、縦位置バッテリーグリップ、外付けグリップなどがアナウンスされている。
また同社は、G Master初の超望遠ズームレンズ「FE 100-400mm F4.5–5.6 GM OSS」を米国で7月に発売するという。価格は2,500ドル。
10時更新:記事初出時にヨーロッパでの価格は4,500ユーロと記載していましたが、4,500ポンド・5,300ユーロの誤りでした。該当部分を修正しています。