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ソニー、像面位相差AF対応の1型コンパクト「RX100 V」

AF/AE追従で24コマ/秒の連写が可能に バッファメモリも増大

ソニーは、コンパクトデジタルカメラ「RX100 V」(DSC-RX100M5)を10月21日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税別12万円前後の見込み。

1型センサーを搭載するRX100シリーズの5代目となる最新モデル。10月7日に海外で発表済み。なお、RX100シリーズは初代RX100から前モデルRX100 IVまで併売となる。

新たにRX100シリーズで初となる像面位相差AF対応センサーを搭載。世界最速(1型センサーのコンパクト機において。以下同)という0.05秒のAF速度を実現した。

像面位相差AFのAFポイントは315点で世界最多としている。また、AFポイントは撮像エリアの約65%に配置し、世界最大という。

位相差AFのAFポイント配置

加えて連写性能も向上した。AF/AE追従によるフル画素(JPEGファイン)で最大24コマ/秒の撮影が可能。バッファメモリの増量や画像処理エンジンをサポートするフロントエンドLSIを新搭載するなどして150枚(約6.3秒)まで連写できるようになった。

フロントエンドLSI(右)

4K動画にも対応する。動画撮影時も像面位相差AFに対応しており、追従性の高いAFが可能だとする。動画撮影時はAF駆動速度の切り替えもできる。また4K動画から静止画を切り出すことも可能。

最大960fps(40倍)のハイスピード撮影も可能。撮影時間は前モデルと比較して約2倍となる6秒以上を実現した。

撮像素子は1型の有効約2,010万画素Exmor RS CMOSセンサー(積層型)で、従来モデル「RX100 IV」と同じ。レンズも35mm判換算の焦点距離24-70mm相当、F1.8-2.8のZEISSバリオ・ゾナーT*を引き継いだ。光学式手ブレ補正機構も搭載する。最短撮影距離は広角端で約5cm、望遠端で約30cm(いずれもレンズ先端から)。

画像処理エンジンはBIONZ Xで前モデルと同じ。最高感度はISO12800。

約236万ドットの有機ELファインダーや、約123万ドットの3型上下チルト式液晶モニターも引き継ぐ。

最高1/32,000秒の電子シャッターも搭載し、動体歪みの少ない撮影が可能となっている。

Wi-Fi、NFC機能も備える。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード(UHS-I対応)、メモリースティックPROデュオなど。バッテリーは「NP-BX1」で、撮影可能枚数は液晶モニター使用時で約220枚。

外形寸法は101.6x58.1x41mmで従来モデルと同じ、重量は約299g(バッテリーと記録メディアを含む)。

また、40m対応の水中ハウジング「MPK-URX100A」を11月25日に発売する。希望小売価格は税別3万円。RX100シリーズ全てに対応している。

MPK-URX100A