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カメラグランプリ2冠記念!ソニーの受賞モデルを本音で語り合う
「α7 V」&「FE 50-150mm F2 GM」……いま求められるユーザー基準とは
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- ソニーマーケティング株式会社
2026年7月10日 07:00
カメラグランプリ2026において、ソニーの「α7 V」が大賞、そして「FE 50-150mm F2 GM」がレンズ賞を受賞し、カメラグランプリ史上初となる「同一メーカーによる“2度目の2冠”(*1)」を獲得した。
この歴史的快挙を受け、当サイトでは両モデルに投票した写真家の阿部秀之氏、中原一雄氏、萩原れいこ氏の3名による座談会を開催。
作品を鑑賞しながら、「α7 V」「FE 50-150mm F2 GM」についての印象を語ってもらった。
1984年に始まったカメラグランプリは、国内の写真・カメラ専門雑誌・ウェブ媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブが主催する賞。前年度1年間に日本国内で発売された新製品から各賞が選考されます。大賞はスチルカメラの中から最も優れた1機種、レンズ賞は交換レンズの中から最も優れた1本が、選考委員を務める専門家の投票によって選定されます。
投票理由は「カメラの歴史の転換点」
——皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。皆様は今回、この2機種の双方に高いポイントを入れられていますが、その理由をお聞かせください。まずは「α7 V」についてお願いできますか?
阿部秀之(以下、阿部): カメラグランプリの審査を第3回から務めていますが、選考基準は常に「カメラの歴史にとって価値があるか、エポックメイキングな存在か」です。今回の「α7 V」は、従来の「ベーシック機」という枠組みを完全に変えてしまったという印象を受けます。上位機種の要素をここまで網羅して、業界の基準を底上げした価値は極めて高いと感じました。
中原一雄(以下、中原): 私もソニーは技術を出し惜しみしないメーカーだと改めて実感しました。「α1 II」や「α9 III」の技術がこれでもかと注ぎ込まれていて、2026年の今、ユーザーが求める水準を軽々と超えてきている。長く安心して使い続けられる1台だという確信が持てました。
萩原(萩原れいこ、以下萩原): 私は普段の自然風景の撮影で重要視する「信頼性」と「使い心地」で選びました。4軸マルチアングル液晶モニターの採用やグリップの数mm単位の改善など、撮影者の体験を第一に考えている。スペックの数字以上に、現場で「気持ちよく撮れる」ことが、私にとっては投票の決め手でした。
——では「FE 50-150mm F2 GM」を選ばれた理由はいかがでしょうか。
阿部: このレンズには本当に度肝を抜かれましたね。ズーム全域F2、しかも50mmから150mmまでというレンジも良い。単焦点レンズを何本も持ち歩く必要をなくした、昔からの夢を実現した存在だと思って評価しました。
中原: 発表を聞いた瞬間に鳥肌が立ちました。この焦点域でF2というのは、新しい撮影のアイデアが次々と湧いてくる、非常に刺激的なレンズだと感じて投票しました。
萩原: 風景写真ではズームが必須ですが、そのスタンダードがF2.8からF2になったことで、表現の幅がさらに広がったと感じます。大口径単焦点のような大きなボケをズームで自在に操れる。心象的な風景を追求する上で、これ以上のパートナーはいないと思い1位を入れました。
「α7 V」作品鑑賞:「ベーシック」を超越する諸性能
——それでは「α7 V」で撮影いただいたみなさんの作品を拝見しましょう。まずは阿部さんの作品から、画質や機能面、製品としてのまとまりの良さについて伺います。
阿部: 「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」で撮影した小さな植物の蕾です。AFが本当に正確で、風でゆらゆら揺れている蕾の、まさにその頂点にピントが食らいついて離さない。マニュアルフォーカスで合わせていたマクロ撮影でも、いまはカメラが「ここでしょう?」とピントを教えてくれる時代になったんだなと実感しました。
中原: 蕾の産毛のような質感まで、本当に精密に描写されていますね。ピントの芯がものすごく立っていますね。
阿部: もう1点は、街角の木箱を捉えたスナップです。注目してほしいのは、木肌の乾いた質感や、刻印された文字の絶妙な階調です。光学性能の良さをそのままデジタルデータとして定着させている実感が持てます。何気ないシーンで「いいカメラだな」と思わせてくれるのが、αシリーズの真髄ですね。
萩原: 影の部分のディテールもしっかり残っていて、その場の空気感が伝わってきますね。
中原: 「木箱の角の立体感がすごい。ベーシック機でこれだけ木肌の質感や影の階調が出てくれるなら、街のスナップでも十分以上の描写力を感じます。」
——続いて、中原さんから作品の解説をお願いします。
中原: 飼っている犬です。動体への追随と最高約30コマ/秒(*2)の連写性能が発揮されていると思います。黒い犬の瞳は被写体認識が難しいのですが、きっちりとらえています。ブラックアウトフリーのEVFも被写体を追いやすく、おかげでシャッターを押すだけで完璧な瞬間が撮れて、フレーミングにだけ集中できました。
阿部: 躍動感が素晴らしい。これだけ激しく動いているのに、ピントを外していないというのが伝わります。
中原: 森の道に光が差し込むシーンです。かなり明暗差がありますが、α7 Vは最大約16ストップ(*3)の広いダイナミックレンジを備えているので、こういう場面でも安心して撮れますね。太陽の光を入れつつ、日陰の白い花や下草の質感もクリアに捉えることができました。
萩原: 以前なら白飛びや黒潰れを気にして露出に悩む場面ですが、この豊富な階調は大きな武器になりそうですね。
——続いて萩原さんが「α7 V」で撮影された作品を鑑賞しましょう。
萩原: 超広角ズームレンズで、雪原の木々と青空、太陽を捉えています。空の色の良さや雪の質感がよく出ていると思います。4軸マルチアングル液晶モニターのおかげで、手を高く掲げるような極端なハイポジションでも、自由な角度から構図を追い込めるようになりました。縦位置のローアングルでも光軸がズレないので、風景では本当に重宝します。
中原: 雪の白さのバリエーションが豊かですね。きらめいているのがきれいです。
萩原: もう1点は夕暮れの岩礁です。影の中の質感が絶妙に再現されていますが、これはDRO(ダイナミックレンジオプティマイザー)を最大の5レベルにしているからでしょう。岩陰の暗いディテールを肉眼に近い感覚で両立してくれました。繊細な階調で、プリントしたくなるような完成度です。
阿部: 空の透明感が素晴らしい。DROが非常に賢くなって、ハイライトからシャドウへの繋ぎが以前よりずっと滑らかになりましたね。
中原: いままでDROは強すぎると不自然になる印象でしたが、新機種は処理が良くなっていますね。暗い部分の粘り強さがすごく自然に見えます。
2026年現在の「ベーシック」とは?
——「α7 V」は従来のベーシック機という枠組みを刷新し、「α1 II」や「α9 III」など上位機種の要素が網羅されています。そのあたりについて改めてコメントをお願いします。
阿部: もはや「ベーシック」という名前が合っていない豪華さですよ、AF性能も操作性も。とりあえずこれ1台あれば、どんなジャンルも高いレベルでこなせるという安心感がありますね。
中原: ユーザーがいま求めている水準の高さをソニーはよく理解していますね。動画も静止画も高い次元で両立しており、静止画機としての信頼性も極まったと感じます。
萩原: αシリーズを使い続けていますが、操作性に大きな変更がないのもありがたいですね。感覚的な使いやすさにすっとなじんでいけます。初めて使う方にも使いやすいカメラではないでしょうか。
「FE 50-150mm F2 GM」作品鑑賞:全域F2がもたらす新しい価値
——次にレンズ賞を受賞した「FE 50-150mm F2 GM」の作品に移りましょう。撮影体験の広がりや、ズーム全域F2の価値、描写性能などをうかがいます。まずは阿部さんの作品から。
阿部: 川縁で撮ったつくしの写真ですが、ものすごく解像感が良いですね。足下の小さな発見や、そのときの雰囲気が蘇るのは解像の良さからくるものでしょう。しかも後ろのボケもきれいです。スナップ=広角〜標準のイメージがありますが、このレンズなら軽いし最短距離も短いので、1日首から提げていても苦になりませんでした。
萩原: 前後のボケが喧嘩せず、主題がふわりと浮かび上がっています。F2.8ではなく、F2である点が生きていると思いました。
阿部: 2点目は壁に写った桜の影が主題です。周辺の解像力も見てください。ガードパイプの質感や、背後の建物の垂直なラインが歪みなく、端まで真っ直ぐです。大口径ズームレンズとは思えない描写で、スナップでも積極的に使いたくなります。
中原: 影の境界線までシャープですね。ガードパイプの質感も非常にリアルです。
——続いて中原さんの作品を見ていきましょう。
中原: 望遠端の150mm、開放F2でジャガイモ畑に立つ木を狙いました。手前のジャガイモの花ですが、F2.8ズームレンズだとここまで大きくぼけなかったかもしれません。
萩原: 空の深い紫から地上の暗がりへのグラデーションが美しく、レンズのヌケの良さが伝わります。
中原: こちらも手前の麦畑をあえてぼかしてみました。山の稜線もきれいに描写されています。これ1本あれば、85mm、100mm、135mmの明るい単焦点レンズの役割を兼ね備えることができる。撮影現場でのレンズ交換の手間が激減しました。
阿部: こういったシーンだと山と空の境界に色づきがでますよね。それがなくすっきりしている。
萩原: F2による手前のボケが良いですね。風景写真は光景の全てを被写界深度に入れたくなりますが、このレンズがあるとこうした表現にも挑戦したくなります。
——次は萩原さんの作品です。「FE 50-150mm F2 GM」で花を撮っていただきました。
萩原: 白樺の霧の中に咲くツツジです。F2の明るさは、こうした「空気の質感」を写し込むのに非常に有利です。F2.8ではなくF2の選択肢があることは、心象的な表現を追求する上で大きな力となります。ツツジの色の違いも再現してくれました。
中原: 奥行きを感じさせる作品です。ボケが硬くならず、画面全体が非常に優しくまとまっています。
萩原: 足元に咲く青い花を、大きな前ボケを入れて撮影しました。このレンズは近接性能も素晴らしく、マクロ的な使い方も可能です。F2の明るさがあることで、ズームレンズでも意図的に大きなボケを作り、空間に情緒や奥行きを与えることができます。
中原: 前ボケの形が非常に素直で、花の色が空気の中に溶け込んでいるようです。見ていて心地よいボケですね。
阿部: このレンズは最短撮影距離付近でも解像が落ちません。精密なフォーカス制御の恩恵が感じられますね。
革新性だけでなく、高画質と高い実用性も
——「FE 50-150mm F2 GM」ですが、50-150mmの全域で開放F2という革新性、あるいは使ってみての驚きなどを改めて共有いただけますか。
阿部: 単純にスペックが革新的なだけでなく、画質や操作性に一切の妥協がない点に驚きました。ズーム操作の重さを変えられる設定など、使い勝手への配慮も行き届いています。まさに単焦点レンズ数本分の価値があるといってよいでしょう。しかも軽いんですよね。
中原: 撮影の可能性が大きく広がるのではないでしょうか。これまでなら諦めていた暗いシーンや、届かなかった距離、作れなかったボケが自分のものになる。新しい撮影のアイデアが次々と湧いてくる、刺激的なレンズです。
萩原: 画作りをする上で「我慢しなくて良い」のが最大の魅力です。風景写真ではズームレンズが必須ですが、そのスタンダードをF2に変えてしまった、まさに新しい時代のレンズですね。
まとめ:一歩先行く製品で、新しい写真の世界を
——ソニーはカメラグランプリ史上初、2度目の2冠(*1)を達成しました。この勢いについて思うところはありますか?
阿部: ソニーはユーザーの声を聴き、圧倒的なスピードで技術を形にしている印象です。軽量化を維持しながら画質を追求し続ける姿勢は、まさにミラーレス時代をリードするメーカーに相応しいといえます。今までにない焦点距離のレンズも充実してきましたし。
中原: レンズも含め、ラインアップの充実度は群を抜いているでしょう。総合的な技術力の高さと、ミラーレスカメラに対する早くからの蓄積が、今回の2機種の結果に繋がったのではないでしょうか。
萩原: カメラは私たちの想像力を引き出してくれるパートナーです。「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」、これからも新しい写真の世界を私たちに見せてくれると確信しています。
*1 「大賞」「レンズ賞」の同時受賞(2020年、2026年)を同一メーカーが果たしたのは史上初。2026年5月15日時点
*2 ソニー内部測定。電子シャッター使用時。[Hi+]連写モード。撮影条件や装着するレンズによって連続撮影の速度が異なります。詳しくはソニーのレンズ互換情報サポートページをご確認ください
*3 ソニー内部測定。静止画撮影時。メカシャッター使用時




















