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カメラグランプリ2026はソニーが2冠

一般投票枠はキヤノンが受賞

カメラ記者クラブは5月15日(金)、「カメラグランプリ2026」の選考結果を発表した。大賞はソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α7V」が受賞した。そのほか、各賞に計7製品が選出されている。

同グランプリは、2025年4月〜2026年3月にかけて日本国内で発売した機種が対象。選考委員の投票により「大賞」および「レンズ賞」を選出する。また、一般ユーザーのWeb投票による「あなたが選ぶベストカメラ賞」「あなたが選ぶベストレンズ賞」、グランプリを運営するカメラ記者クラブが選出する「カメラ記者クラブ賞」も明らかになった。

大賞を受賞したのは、ソニーが2025年12月に発売した「α7V」。ソニーはこのほか、レンズ賞に「FE 50-150mm F2 GM」が選出されており“2冠”に輝いた。

大賞:ソニー「α7 V」

AIプロセッシングユニットを統合した「BIONZ XR2」により、高度な処理能力と低消費電力を両立。部分積層型CMOSセンサーの搭載は、最大約16ストップに及ぶ広いダイナミックレンジと、14bit RAWでのブラックアウトフリー最高約30コマ/秒連写を可能にした。フラッグシップ機譲りのリアルタイム認識AFは、追従精度と信頼性をさらに一段引き上げている。全画素読み出しの4K60p動画や、自由度の高い4軸マルチアングル液晶モニターの採用など、表現者の多様なニーズを高い次元で充足させている。従来の「ベーシック機」という枠組みを刷新し、フルサイズミラーレスカメラの新たなスタンダードを定義したその完成度は、選考委員から極めて高い評価を得た。最先端技術を幅広いユーザー層に開放した意義を称え、本機を大賞に選出した。

選考理由

レンズ賞:ソニー「FE 50-150mm F2 GM」

50mmから150mmまでのズーム全域で開放絞りF2を実現した世界初の大口径ズームレンズ。超高度非球面XAレンズ2枚を効果的に配置した革新的な光学設計により、単焦点レンズに迫る優れた解像力と自然でやわらかいぼけを描き出す。最大撮影倍率は0.2倍と高い近接撮影性能も備える。それらが質量約1,340g(三脚座別)の軽量設計でまとめられ、機動性が求められるポートレート、ウエディングや室内イベント・スポーツなどプロフェッショナルの現場で評価され、「カメラグランプリ2026 レンズ賞」に決定した。

選考理由

あなたが選ぶベストカメラ賞:キヤノン「EOS R6 Mark III」

  • ランクアップしたスタンダード機としてソツのない仕上がりになっており、これさえあればなんでも撮れるという安⼼感があります。
  • EOS R5 Mark Ⅱと遜⾊ないカメラで価格はR5より安い。CFexpressカードが使えるようになったので、もうこれで⼗分でしょと思わせるカメラ。
  • CP+にて試し撮りを体験した際、ピントの精度やシャッターを切る⼼地よさに満⾜したから。
  • 4⽉から写真学科で学び始める⾝として、これからの数年間を共にする『信頼の基準』としてこの⼀台を選びました。スペックの数字以上に『撮り⼿の意図を裏切らない』という哲学を感じます。プロを⽬指す学⽣にとって、表現の基礎を叩き込むための最⾼の教科書であり、相棒になると確信しています。
  • 動きのある⼦どもや⽇常の⼀瞬をキレイに残せるからです。⼤切な思い出を、より鮮明に残せる1台だと思い選びました。
  • EOS 5D Mark Ⅳを彷彿とさせる全体的な完成度を感じるため。
  • 性能、重量、すべてにおいて、使うのにちょうどいいスペックだから。
  • 画質・価格のバランスが最も良い。

投票理由(一部抜粋/編集)

あなたが選ぶベストレンズ賞:キヤノン「RF45mm F1.2 STM」

  • 廉価で個性的しかもF値1.2。 レンズ開発陣に拍⼿したい!
  • 夢だったF1.2レンズがこんなにも安く⼿元にきて驚いています。ポートレートやスナップ撮影が⼀段と楽しくなりました。⾼スペックだけじゃない⽅向で技術⼒を⽰したレンズとして選びます。
  • レンズが⾼解像度で⾼い⽅向性ばかりの所に現れたアンチテーゼ。もっと⾊々なベクトルのレンズが現れて欲しい。
  • ソニーユーザーですが、RF45mmは気になるレンズです。最新ですが、オールドレンズのような描写が楽しめる。F1.2でありながら6万円台という破格の値段。使っていて楽しそうなので、⼀度使ってみたいレンズです。
  • RFレンズといえば⾼嶺の花だったが、F1.2という明るさにもかかわらず信じられない価格。EFレンズの設計を流⽤したレンズということで、今後も同じようなレンズの登場に期待したい。
  • ⼤⼝径レンズは⾼価で⾼性能、という固定観念を打破した新しいコンセプトの商品であるため。⼤⼝径は欲しいが究極の解像を求めているわけではない、というユーザーニーズに応えた。

投票理由(一部抜粋/編集)

カメラ記者クラブ賞(技術賞):リコーイメージング「RICOH GR IV Monochrome」

APS-Cセンサー搭載のコンパクトカメラで初のモノクロ専用機。モノクローム表現を極めるため、モノクローム専用イメージセンサーを搭載し、カラーフィルターと補間処理を排し、GRレンズの優れた光学性能を引き出すことで、解像力、豊かなグラデーション、低ディストーション、GRレンズの真価をモノクロームで発揮。また、NDフィルターの代わりに赤色フィルターをレンズユニットに内蔵し、印象の強い写真を得ることができ、写真表現者の心を揺さぶる。「RICOH GR」シリーズ誕生30周年を迎え、最強のスナップシューターに挑戦し続ける姿勢は、「カメラグランプリ2026 カメラ記者クラブ・技術賞」に文句ない孤高の存在として評価した。

選考理由

カメラ記者クラブ賞(企画賞):シグマ「SIGMA BF」

"撮る"という行為の本質に立ち返る設計思想のもと、操作系および表示系を極限まで簡素化することで、撮影そのものに深く集中できる独自のユーザーインターフェースを実現した点を高く評価。さらに、アルミ削り出しによるユニボディ構造は高い剛性と工芸的な美しさを両立し、カメラというプロダクトの物質的魅力を大胆に表現する。多機能化が進む従来の流れとは異なったアプローチからカメラの存在意義を問い直し、新たな価値と方向性を提示したその革新性は特筆に値する。

選考理由

カメラ記者クラブ賞(企画賞):富士フイルム「X half」

富士フイルム X halfはフィルムカメラのハーフ判をモチーフにした縦位置撮影を基本とした新しいコンセプトのコンパクトデジタルカメラ。240gの小型軽量性で、フィルムカメラライクなルックスなど日常的な使いやすさで若年層にもアピール。「期限切れフィルム」や「ミラー」「ライトリーク」など独特なフィルター効果も搭載。またライブビュー表示もなく画像再生もない、巻き上げレバーを巻かないと次の撮影ができないといった「フィルムカメラモード」を搭載するなど、デジタルカメラでありながらフィルムカメラのような撮影体験を提供するユニークなコンセプトを評価した。

選考理由

本誌:佐藤拓