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ズーム全域“F2”のソニー「FE 50-150mm F2 GM」

全長20cmでインナーズーム ポートレートをこれ1本で

ソニーは、ズーム全域で開放F2を実現した望遠ズームレンズ「FE 50-150mm F2 GM」を5月23日(金)に発売する。市場推定価格は60万円前後の見込み。

2024年12月発売の標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM」に続く、開放F2ズームの新製品。今回はポートレート撮影で多用される焦点域を1本でカバーした望遠ズームレンズになる。引き続き35mmフルサイズのイメージサークルに対応。

レンズ構成はXAレンズ2枚、スーパーEDレンズ2枚を含む17群19枚。ズーム全域で単焦点レンズに迫る高い描写性能を謳う。レンズコーティングにはナノARコーティングIIを採用する。

レンズ構成図
MTF曲線

XDリニアモーターによるAF駆動に加え、レンズ群を個別に動かしてピント合わせを行うフローティングフォーカス機構も2基×2グループの構成で実現。比較的大きなフォーカスレンズ群を正確・高速に駆動させるという。

フォーカスリングの操作感を向上させる「リニアレスポンスMF」も利用可能。カメラ側のブリージング補正にも対応する。

ズーム方式としてインナーズームを採用。ズームの回転角を少なくし、手持ちでの撮影操作に最適化したという。

絞りリングとそのクリックON/OFFの切替スイッチや、絞り値の不意の変化を防ぐアイリスロック用のスイッチなどを備える。

全長は「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」と変わらない200mm。ただしフィルター径はG Masterレンズでも最大級の95mmとなる。直径は大きいものの、カメラのグリップに干渉しづらいよう、クリアランスを十分に設けたとする。重量は約1.3kg。

防塵防滴に配慮した設計としている。

テレコンバーターには非対応。

  • レンズ構成:17群19枚(XA2枚、非球面2枚、スーパーED2枚、ED3枚)
  • 最短撮影距離:0.4m(広角端)〜0.74m(望遠端)
  • 最大撮影倍率:0.2倍
  • 絞り羽根:円形11枚
  • 最小絞り値:F22
  • フィルター径:95mm
  • 外形寸法:Φ102.8×200mm
  • 質量:約1,340g(三脚座除く)
本誌:折本幸治