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手頃なサイズ感と服装を問わないおしゃれなデザイン…ハクバ「Chululu レニュー デイパック」レビュー
気軽なお出かけから旅行まで ミラーレスにぴったりの新シリーズ
2021年9月2日 17:00
ハクバ写真産業が展開する写真用品「Chululu(チュルル)」は、北欧をイメージしたカジュアルなアイテムシリーズ。そのChululuに、今年の夏、新たにカメラバッグの新シリーズ「Chululu レニュー」が追加された。
Chululu レニューは、ミラーレスカメラなど小型のカメラのためにデザインされたカメラバッグ。デイパック M、トートバッグ M、ショルダーバッグ Mの3タイプがラインナップされ、それぞれにカラーバリエーションが用意される。
最大の特徴は、カメラバッグを思わせないカジュアルなデザイン。さらに、素材には廃棄衣料などから生まれたリサイクル素材「RENU」を採用していることだ。ハクバがリサイクル素材をバッグに使用するのは初めてという。
今回、Chululu レニューのひとつ、「Chululu レニュー デイパック M」を写真家の片岡三果さんに使ってもらった。(編集部)
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Chululu(チュルル) レニュー デイパック M
私の場合、日常の移動ではなく旅のお供に選ぶカメラバッグがバッグパックタイプの製品。ある程度の量の荷物を運べ、さらに両手が塞がらないので、旅先や山にカメラを持っていくときはバッグパックにしています。ノートパソコンが必要な仕事先にも持っていくことがあります。
ただ、カメラ用バッグパックは男性目線のデザインが多い印象で、見た目のおしゃれさで満足できる製品にはなかなか出会えませんでした。街中であまり使わないのもその理由があります。
このChululu レニュー デイパック Mは、女性の目からみてもデザインが良く、カジュアルだけどスポーティすぎないバランスになっています。女性らしさもあり、ファッションを問わないデザインだと感じました。もちろん男性にも似合うと思います。
今回試用したカラーの「ブラック」は、黒一色のシンプルな配色で、スカーフやキーホルダーなどでカスタマイズしやすいのではないでしょうか。インナーの赤色もカメラバッグらしくなくて好感が持てます。カラーバリエーションのうち、こっくりした黄色の「マスタード」は、黒系のファッションとの相性が良さそうです。
Chululu レニューシリーズには、名前の由来となった循環型素材ブランド「RENU」(レニュー)が使われています。衣料品の生産で出る端切れやポリエステル系素材の使用済衣料品などを使用した素材で、ハクバが再生素材をバッグに使用するのは、今回が初めてだそうです。
再生素材から受ける印象の割には肌あたりが良く、さらっとした風合い。バッグ全体の軽さや、適度にかっちりした感じも、この素材によるものなのでしょう。
実際にカメラ機材を入れて背負ってみると、背中に程よい密着感があります。肩まわりと肩ベルトはクッションが効いている印象で、長時間背負っていても比較的疲れが少なく感じられました。
このバッグパックの特徴のひとつが、上部と側面(片側のみ)のファスナーが繋がっていて、かなり大きく開くこと。そのおかげで横向きにしたとき、中の機材や荷物がとても取り出しやすいのです。横から機材を出し入れするタイプのバッグパックはこれまでにも多くありましたが、この製品は余裕を持って開けられるので、機材以外の荷物の取り出しも素早くできます。
この設計に合わせて、蓋付きのインナーボックスも上と側面の両方が開きます。標準レンズをつけたカメラボディとレンズ1本を収納できるサイズです。
ファスナーが開かない方の側面には、深めのポケットがあります。折りたたみ傘や500mlのペットボトルを入れるのに便利です。トラベル三脚、DJI Pocket 2、自撮り棒などを入れても良いでしょう。
内部にあるポケットは、14インチ程度のノートPCを収納できます。クッション付きなのが嬉しい点です。
背中側のポケットには、ハンカチなど薄い小物を入れられます。背面にあるので、パスポートや鍵など大切なものを入れておくのに使えます。
個人的にバッグパックタイプのカメラバッグは旅行での利用がメインで、日常で使うことはあまりありません。でもChululu レニュー デイパック Mは大きすぎず服装を選ばないデザインなので、街中でのデイユースが増えそうに感じました。
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その他のChululu レニューシリーズ
Chululu レニューには他にもトートバッグとショルダーバッグが存在する。どれもおしゃれなのにハクバらしく、カメラバッグとしても良く考えられた機能とデザインが与えられている。
Chululu レニュー トートバッグ M
深さのあるトートバッグに、インナーボックスを組み合わせた製品。インナーボックスは縦置きもでき、カメラ、レンズ以外の持ち物をしっかり持ち運べる。13インチ程度のノートPCを収納可能。
インナーボックスはデイパック Mと共通。蓋をすると上に物が載せられるので、トートバッグの収納力を生かすことができます。開口部がマグネットで閉じるのも便利です。床に置いたとき自立するのもいいですね。(片岡さん)
Chululu レニュー ショルダーバッグ M
横から見ると楔形をしている比較的小型のショルダーバッグ。斜めがけ時は背中にフィットする。見た目は小さいが意外と収納力がある。
カメラ機材は付属のインナーボックスに収納。キャリーケースのハンドルに装着できるキャリーバーホルダーを装備している。11インチ程度のタブレットを収納するポケットを備える。
手頃なサイズ感のバッグですが、見た目以上に物が入ります。カメラ+iPad+財布など小物といった組み合わせを、仰々しくなく気軽に持ち出せるのではないでしょうか。ベテランのサブバッグとしてはもちろん、最近カメラを始めた方にも勧めたいバッグです。(片岡さん)
制作協力:ハクバ写真産業株式会社