特別企画

UHS-IIにするとバッテリー消費が少なくなる?

CP+2017はSDアソシエーションブースへ! マイクロンのプレゼンを聞きに行こう

レキサー プロフェッショナル 2000x SDXC UHS-II 64GB

このところYouTubeに、Lexar(レキサー)メモリーカードの連写テスト動画を投稿しているマイクロン。当サイトでも以前に、その驚くべき内容をお伝えしたのを覚えておられるだろうか。

そんなマイクロンが、CP+2017で(やっぱり)メモリーカードの連写テストをネタにプレゼンテーションするとの話を聞いた。内容を軽く教えてもらったところ、テーマはUHS-IIメモリーカードとのこと。このところ中上位機種へのUHS-IIの採用が進んでおり、メモリーカード界での存在感が増している。タイミングもばっちりというわけだ。

ちなみに以下は、2月15日に公開された動画のラインナップ。どちらもUHS-II対応カメラの検証となっている(E-M10 Mark IIもUHS-II対応なのだ)。

【レキサー UHS-II徹底検証】FUJIFILM X-T2 BOOST モード
 https://youtu.be/eHpnbatTeOw
【レキサー UHS-II徹底検証】OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II
 https://youtu.be/JvSNqS7qV9w

せっかくなので上のリンクのうち、X-T2の検証動画の内容をちょっとだけ紹介しよう。

以前もX-T2の検証動画を当サイトでも紹介したことがあるが、そのときはボディ単体での計測だった。

今回は縦位置パワー・ブースター・グリップ「VPB-XT2」を装着しての検証。これを装着することで動作するBOOSTモードでは、通常8コマ/秒のところ、11コマ/秒まで連写性能が向上する。つまりこの動画で、X-T2の本気が見れるわけだ。

テストしたのは、レキサープロフェッショナル2000x SDXC UHS-II64GB。最大読込300MB/秒、最大書込260MB/秒というスペック。比較対象はUHS-I 64GBで、最大読込95MB/秒、最大書込90MB/秒だ。

検証はJPEG FINEからスタート。それにしても11コマ/秒の連写速度は強烈だ。

UHS-II(左)が90コマ、UHS-I(右)が86コマで連写速度が低下。両者バッファが一杯となり、ここからは書込み速度の勝負になる。バッファが一杯になる前にも一部書き込まれていて、それが90コマと86コマの差。

そうこうしているうちにUHS-IIが書込みを完了。さすがに速い。UHS-Iはまだ書込み途中だ。

ようやくUHS-Iも終了。

UHS-IIとUHS-Iを比較すると、UHS-IIはUHS-Iに対して3分の1程度の書込み時間。改めて、高速性能ぶりがわかると思う。動画はこのあとロスレス圧縮RAWの連写での検証に移るが、そちらはご自分で確認してもらいたい。

ちなみに、X-T2のJPEG FINEは1コマ約9MBであり、UHS-IIではバッファフルまで90コマ撮影できた。ここからわかるのは、9MB×90コマ=810MBが、X-T2の実効バッファ容量と推定される。こうやって実験しなければ、なかなかわからない数値だろう。

CP+2017におけるマイクロンのプレゼンテーションは、こうしたテストから得られた数値をもとに、Nikon D500、FUJIFILM X-T2、OLYPUS E-M1 Mark IIが持つオリジナルの記録性能を露わにするそうだ。実効バッファ容量の話はそのひとつになる。

プレゼンテーションではもうひとつ面白い話があり、それは「UHS-IIの方がバッテリー消費が少ない」というネタ。

マイクロンではX-T2を使い、バッテリー100%から500コマ撮影した時のバッテリー残量を計測した。それによると、500個まで22%を消費したUHS-Iに対し、UHS-IIは7%の消費で済んだという。一体なぜなのか。

プレゼンテーション資料より

推測するにカードへの書込み中は電力を消費しているわけで、その書込み時間が長いほど、必然的にバッテリー消費も大きくなる。書込みが速く終わる=バッテリー消費が抑えられる、という理屈だ。この観点からメモリーカードの性能を語るケースは珍しい。要するにUHS-IからUHS-IIに代えると書込み時間が短くなるので、たくさん撮れるようになるかもしれないのだ。

その他CP+2017のプレゼンテーションでは、4K動画で必要な転送速度、PC転送におけるUHS-IIのメリットが紹介される予定。この記事ではX-T2を取り上げたが、会期中はD500やOM-D E-M1 Mark IIについても、同様の情報が披露されるのでユーザーは楽しみにしてほしい。

気をつけてほしいのは、CP+2017には「マイクロン」という名のブースがないこと。マイクロンがプレゼンテーションするのは、SDカード規格賛同社が集まる「SDアソシエーション」ブース(小間番号G-16)ですぞ。

なお、プレゼンテーションに参加すると、各回抽選5名にUSBカードリーダーと画像復旧ソフトイメージレスキューダウンロードクーポンがセットでプレゼントされる。カードリーダーはUHS-IIに対応。

その他SDアソシエーションブースでは、持参したデジタルカメラ(または展示されている最新カメラ)で、最新のLexarメモリーカードの試し撮りが可能だ。なかなか体験できない機会なので、メモリーカードをしばらく買い換えていない人は、ぜひ挑戦してみてほしい。自分のカメラが別物になったかのような体験ができるかも?

プレゼンテーションのスケジュール

2月23日(木)

13:00〜13:25 UHS-IIの効果的利用法:フジフイルムX-T2の場合
14:00〜14:25 UHS-IIの効果的利用法:オリンパスOM-D E-M1 Mark IIの場合
16:30〜16:55 UHS-IIの効果的利用法:ニコンD500の場合

2月24日(金)

11:30〜11:55 UHS-IIの効果的利用法:ニコンD500の場合
13:00〜13:25 UHS-IIの効果的利用法:オリンパスOM-D E-M1 Mark IIの場合
14:00〜14:25 UHS-IIの効果的利用法:フジフイルムX-T2の場合

2月25日(土)

11:30〜11:55 UHS-IIの効果的利用法:ニコンD500の場合
13:00〜13:25 UHS-IIの効果的利用法:フジフイルムX-T2の場合
14:00〜14:25 UHS-IIの効果的利用法:オリンパスOM-D E-M1 Mark IIの場合

2月26日(日)

11:30〜11:55 UHS-IIの効果的利用法:フジフイルムX-T2の場合
13:00〜13:25 UHS-IIの効果的利用法:ニコンD500の場合
14:00〜14:25 UHS-IIの効果的利用法:オリンパスOM-D E-M1 Mark IIの場合

会場

CP+2017 SDアソシエーションブース
パシフィコ横浜(小間番号G-16)

制作協力:マイクロンジャパン株式会社

本誌:折本幸治