パナソニックが11月13日に発売するLUMIX DMC-LX100は、高級コンパクトデジタルカメラとして歴史あるLX系列の最新モデルにして、ついに4/3型センサーを搭載した意欲作だ。
そのため旧LX系より、本体サイズが一回り大きくなったのは仕方がないところか。有効撮像エリアが4/3型センサー標準の1.33型相当より狭い1.23型相当になっている(マルチアスペクト実現のため)とはいえ、むしろ4/3型センサーと明るいズームレンズとをあわせて、よくぞここまで小型化したと感心させられる。
その本体はとにかく質感が高く、カメラらしい重厚さにあふれている。細部の仕上げやダイヤル類の操作感からしても、これまでのLXシリーズとは一線を画す、カメラらしさを追求した製品だと感じた。
メニュー関連は、近年のLUMIXとほぼ同様。GX7やGH4なみにカスタマイズ項目が豊富に揃えられているところは、本機が上級者向けのカメラである証だろう。
撮影に試用した機材は試作機のため、製品版とは異なる可能性がある。注目の画質については、別途「新製品レビュー」でお伝えするつもりだ。
レンズには焦点距離24-75mm相当(35mm判換算)F1.7-2.8のLEICA DC VARIO-SUMMILUXを採用。左が広角端、右が望遠端の状態 撮像素子は1,280万画素の4/3型。マルチアスペクト実現のため、記録画素数が総画素数よりわずかに少なくなっている GH4、FZ1000に続き、4K動画記録および4Kフォトに対応する レンズ鏡筒。手前からアスペクト比切換スイッチ、コントロールリング、絞りリング。先端にはレンズフロントリングが装着されている レンズフロントリングを外した状態。先割れ式の自動開閉レンズキャップ(別売)が装着できる コントロールリングへ割当可能な機能。ステップズームも選択可能 左のシャッター速度ダイヤルはLX系で初めての装備。T(タイム)の文字が見える。iAボタンが他のLUMIXより控えめ iAボタンの動作設定。長押しでしかiAモードに切り替わらないよう設定できる 液晶モニター上に並んだ各ボタン。AF/AE LOCKボタンもある 各所に設けられたFn(ファンクション)ボタンの設定はここから行なう 0.38型約276万ドット相当のEVF。35mm判換算での倍率は約0.7倍 電子ビューファインダーに眼を近づけるとAFが作動するアイセンサーAFも備えている GX7を思わせる形状のグリップ。ただしあれほどごつくはない バッテリー&メディア室。GX7のようなバッテリー斜め差しではない ホットシュー。ストロボ、LEDビデオライト、そしてLX3のオプションだった光学ファインダーDMW-VF1(24mm相当)がサポートされている AV OUT/DIGITAL(左)とHDMI(右) ストラップ取り付け部。傷防止付きカバーがついた、いわゆる三角環を採用 付属のストラップ。ブラックの細身でLUMIXロゴ入り Wi-FiおよびNFCに対応。NFCアンテナは左手側の側面下にある 充電器DMW-BTC9が付属。バッテリーパックのDMW-BLG10ともども、GX7やGMシリーズと共用できる 電子ビューファインダー用に情報表示だけのモードが用意されている